2023年12月9日(土)10日(日)に、オンラインイベント「アイランダー高校生サミット2023」(主催:大正大学、公益財団法人日本離島センター)が開催。参加は無料。全国の離島地域で学ぶ高校生100人を対象に、9月23日(土)より参加申し込みを受け付ける。
「アイランダー高校生サミット」は、全国の離島の高校生をオンラインで結び、それぞれの島が持つ可能性や、島同士で交流することの意味、価値などを議論するオンラインイベント。全国136の離島関係市町村で組織する公益財団法人日本離島センターと地域人材の育成に取り組む大正大学(東京都)が共同で開催し、2023年度に2回目を迎える。
開催に先立ち、文部科学省記者クラブで行われた記者会見で、大正大学の山本繁特命教授は、「議論を通して、それぞれの島が持つ可能性、島同士でつながることの意義に気づいてほしい」と期待を込め、グループワークでは「アントレプレナーシップ(起業家精神)を身につけ、マーケティングやマネジメント、情報発信など、さまざまな力をつけてもらいたい」と話す。
離島地域の若者たちがイベント運営
2023年度は、昨年度のサミットに参加した高校生も加わり、全国の離島地域から高校生5地域6名と、離島の高校出身で大正大学地域創生学科で学ぶ学生3名からなる実行委員会が企画から運営までを担う。
サミットは、まず交流会から始まる。その後、3グループに分かれて島の魅力や悩みを共有し、アイデアをまとめて発表する。そうした発散のフェーズと収束のフェーズを経て再び交流会で閉幕する。この「交流会で始まり交流会で終わる」という部分は、実行委員たちが最もこだわったポイントで「サミットの終了とともに終わる関係ではなく、島の垣根を超えた絆を育んでいきたい」と強調した。
実行委員の一人、石垣鈴さんは石垣島(いしがきじま|沖縄県)の八重山高校に通う2年生。「実行委員会で出会えた皆さんとの関係をずっと続けていきたい。自分はこの出会いで人生が広がったと感じているので、サミットを通じて自分のような素敵な出会いをどんどん増やしていきたい」とサミットへ向けた意気込みを語る。
実行委員長を務める菊地琉生さん(大正大学地域創生学科)は、伊豆諸島の新島(にいじま|東京都)出身。自分自身、新型コロナウィルスが感染拡大する中で大学生となり、思い描いていた大学生活を送れなかった悔しさがあるという。「今の高校生はコロナ禍で中学時代にたくさん損をしていると思います。でもコロナのおかげで発展した技術がある。コロナのおかげでこうやって繋がりやすい環境がある。だからこそ、挑戦できなかった青春をこのサミットでちょっとでも取り戻してほしい」と参加を呼びかける。
オンラインイベントは、2023年12月9日(土)10日(日)に開催。9月23日(土)より、全国の離島地域で学ぶ高校生100人を対象に参加申し込みを受け付ける。
【アイランダー高校生サミット2023開催概要】
主 催:大正大学、公益財団法人日本離島センター
日 時:2023年12月9日(土)10日(日)
会 場:オンライン(Zoom)※通信端末、および通信回線が必要
対 象: 離島の高校に在籍する高校生(1~3年生)
参加費: 無料 ※通信端末、および通信回線に係る費用は自己負担
定 員: 100名 ※定員になり次第受付締切
参加をご希望される方は、下記の公式サイト内の「お申込みフォーム」からお申込みください。申込開始日より先着順にて、参加受付を行います。
公式サイト:https://ilander-hs.com/
受付期間:2023年9月23日(土)10時~11月26日(日)17時