つくろう、島の未来

2024年12月11日 水曜日

つくろう、島の未来

2015年7月18日(土)、東京都千代田区のふるさと回帰支援センターにて、「ひろしま定住フェアin東京」が開催。大崎上島(おおさきかみじま|大崎上島町)の相談ブースも出店する。同町の職員にブース内容、島の移住について聞いた。

■移住者が実体験を通して大崎上島町の暮らしを教える

大崎上島町で行われる「ひがしの住吉祭」の櫂伝馬競漕

2015年7月18日(土)、東京都千代田区のふるさと回帰支援センターで、「ひろしま定住フェアin東京」が開催する。フェアでは、広島県内の市町に移住を考える人々向けに、広島での暮らしの情報や移住支援策などを質問できる「市町PRコーナー」、U・Iターン時の求職相談ができる「就職相談コーナー」などを開設。市町PRコーナーは第1部が11時30分から15時30分まで、第2部が16時から20時まで開かれ、第1部には大崎上島町のほか、厳島(宮島)が属する廿日市市など、第2部には江田島(えたじま)や能美島(のうみじま)が属する江田島市や佐木島(さぎじま)が属する三原市などのブースが出店する。

大崎上島町のブースでは、町役場の職員1名と、実際にU・Iターンで移住してきた「定住移住アドバイザー」3名が相談に乗る。定住移住アドバイザーとは、大崎上島町の定住促進支援事業で定められた、定住支援の専門知識を持つ人材。実際にU・Iターンをして大崎上島で暮らす立場から、移住・定住時に必要な情報を教える。

同フェアでは、数量限定で広島県立大崎海星高校の学生がデザイン案を考えたバッグ、缶マグネット、クリアファイルが配布される。大崎上島町企画振興課まちづくり推進係の松浦美保子さんは、「昨年、町商工会の取り組みで、海星高校の生徒たちが制作したパンフレットを見て、今回、若い人のアイデアを取り入れたグッズをつくることにしました」と言う。同高校では、島で活動する地域おこし協力隊が、公営塾を開設している。今回、公営塾の関係者の1人が定住移住アドバイザーをしている縁で、デザイン案を考えるに至った。

大崎上島の人口は約8,000名。人口減少傾向にあるが、移住者による情報発信や口コミにより、毎年、移住者が増えている。松浦さんは、「移住者の多くは、町に魅力を感じており、その人たちが島の魅力を語ってくれることで、町内の住民が改めて島の魅力に気づく機会にもなっている」と話す。移住者の多くは、静かな環境、豊富な自然、穏やかな気候、人の温かさに魅力を感じているという。


【関連サイト】
広島県庁「ひろしま定住フェアin東京」ウェブページ

     

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