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【島News】人口18人の島を30人にしたい。移住者を求める志々島に古民家宿泊施設がオープン

志々島(ししじま|香川県三豊市)には樹齢1,200年の大楠がある。映画『機関車先生』のワンシーンにも映る巨木を一目見ようと、島を訪れる観光客もいる一方、これまでは宿泊施設が一軒もなかった。志々島振興合同会社の井出喜久美さんは「日帰りしかできず、島の夜や明け方の魅力を体験してもらうことができなかった」と話す。

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志々島の風景

そこで志々島振興合同会社が、島の古民家を改修して観光客の宿泊施設や移住者の居住地をつくるプロジェクトを発足。クラウドファンディング(小額支援)サイト『FAAVO』でプロジェクト「空き家改修で、樹齢1200年の大楠パワーと島時間を満喫して欲しい!」を立ち上げた。

2015年11月から目標金額100万円で支援募集を開始し、179万1,000円を獲得。同プロジェクトの支援募集と並行して古民家改修が行われ、2016年5月現在、古民家2軒の修繕が完了。島の住民の交流拠点やゲストハウスとして、運営がはじまった。

滞在体験者から移住希望者を探して施設運営者に採用。目標は人口30名

事の始まりは2015年4月27日、高齢化や過疎化の影響で、志々島の人口が減少することに歯止めをかけるため、志々島振興合同会社が設立された。

発起人は志々島住民の北野省一さんと山地常安さん。宿泊して志々島の1日を体験してもらい、移住希望者を増やすことを最終目的に、宿泊施設をつくるべく、三豊市の不動産業社「アップル不動産」の井出さんに協力を仰ぎ、井出さんが社員に加わった。「志々島は、日本の有人島のなかでも一番最初に無人島になるのではないかと言われています。お二人の『志々島を無人島にしない』という熱意を聞いて、入社することに決めました」(井出さん)。

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志々島振興合同会社の北野省一さん、山地常安さん、井出喜久美さん

志々島振興合同会社では、アップル不動産に空き家の情報が入ると、空き家オーナーに志々島のための活用を提案。同社が空き家を管理することを条件に物件を借り受け、施設運営者として島外からの移住希望者を雇用し、宿泊施設の運営を行っている。

また、施設運営者は、志々島振興合同会社が島外在住者向けに開催している、志々島滞在体験イベントの参加者の中から実際に移住を決めた人を採用している。「施設運営者には無償で住宅を提供する代わりに、宿泊施設の管理をしてもらっています。本土でのアルバイトと掛け持ちで生活なさっていて、一度、滞在体験イベントにきている方だけあって、島の暮らしに満足してもらえています」(井出さん)

現在、住民票上で24名、実際の居住者で18名の志々島を人口30名にすべく、今後も空き家の宿泊施設化、滞在体験イベントの実施、島外から施設運営者の採用を継続していく。

「改修費は計260万円程です。空き家バンクを利用して100万円の補助を受けながら、160万円を工面して施設をつくっています。継続していくために、この160万円を回収していくことも目標です」(井出さん)。

現在、宿泊施設としての運営がはじまったゲストハウス「きんせんか」は最大1組7名が宿泊できる。利用者の受付は住空間の貸し借りができるウェブサイト「Airbnb」や志々島振興合同会社のfacebookページから宿泊予約が可能だ。


【関連サイト】
志々島振興合同会社facebookページ

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