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2019年02月18日 月曜日

沖縄県の小規模離島で、台風などによる強風被害に備えた可倒式風力発電設備の普及が進んでいる。沖縄電力の担当者に話を聞いた。
(写真提供:沖縄電力株式会社)

画像㈪傾倒時

風車タワーを90度近く倒せる発電設備

島しょ県である沖縄県の小規模離島で、台風などによる強風被害を避けることができる可倒式風力発電設備の普及が進んでいる。

2016年2月、多良間島(たらまじま|沖縄県多良間村)で、可倒式風力発電設備の2号機が運転を開始した。同設備は風車タワーを90度近く倒せることが特徴で、台風などによる発電設備の損傷を防ぐことが可能。建設・補修がしやすく、復旧に要する費用の低減や期間の短縮が期待される。

同設備の発電能力は245キロワットで、すでに稼働している1号機と合わせて490キロワットの電力供給が可能。設備の建設には、離島の低炭素地域づくりを推進する環境省の補助事業が活用された。

多良間島の小・中学生が、風車の愛称を命名

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多良間島に設置される風車には、地元小・中学校の児童・生徒から募集した愛称がつけられ、2016年5月に愛称が発表された。第1号は多良間中学校3年生の羽地美野(はねじ・みの)さんによる「たらまる」、第2号は多良間小学校 3 年生の本村琴美(もとむら・ことみ)さんによる「たらぷう」に決まり、竣工式の場で披露された。

沖縄電力では2009年、波照間島(はてるまじま|沖縄県八重山郡竹富町)に可倒式風力発電設備を導入したことを皮切りに、南大東島(みなみだいとうじま|同島尻郡南大東村)、粟国島(あぐにじま|同島尻郡南粟国村)にも同設備を設置し、順次運転を開始している。

今後について、沖縄電力の担当者は「未導入の島々については、これまでの導入運用実績を踏まえ、経済合理性を最大限考慮し、検討を進めていく」と話し、普及拡大に向けた取り組みを推進する考え。

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