つくろう、島の未来

2019年04月21日 日曜日

世田谷区下北沢、練馬区江古田、目黒区中目黒の飲食店で、八丈島産のモッツァレラチーズを使った料理が提供されている。チーズの生産元は、島の伝統的な酪農技術と山地酪農を組み合わせて乳牛を育てる「ゆーゆー牧場」だ。

◼︎島の伝統的な酪農技術を引き継ぐことが目標

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東京都・八丈島でジャージー牛の飼育、加工品の販売をする「ゆーゆー牧場」のチーズが、都内3ヵ所の飲食店に提供されている。世田谷区下北沢のワインバー「Cuore forte」、練馬区江古田のベーカリー「パーラー江古田」(※)、目黒区中目黒のレストラン「Natural Restaurant N_1155」で八丈島産のモッツァレラチーズを使った料理を食べることができる。

※パーラー江古田では、ゆーゆー牧場のモツァレラチーズ「Mozzarella Dorata」の販売も行われている。

ゆーゆー牧場では、酪農法「山地(やまち)酪農」を取り入れジャージー牛を育てている。山地酪農の特徴の1つは牛舎を使わないこと。急傾斜地に放牧し、シバ主体の混生野草をエサとするため、健康的な牛を育てることができる一方、他の酪農法に比べて搾乳量は少なくなる。ゆーゆー牧場を経営する八丈島乳業株式会社の歌川真哉さんは「貴重なミルクを使って、加工品を製造しています」と話す。

歌川さんは7年前、ホテル「リード・アズーロ」の支配人として八丈島に移住。同ホテルでは島産の食材を使った料理を提供していたが、提携先のゆーゆー牧場運営会社の経営が傾いたため、事業を譲り受け同社を創業。牧場経営を開始した。

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現在は山地酪農に八丈島の伝統的な酪農を組み合わせて、10頭のジャージー牛を飼育し、ノンホモ低温殺菌牛乳を軸に、チーズのほかジェラートやバターなどを生産。

八丈島の酪農を知る高齢者が減っていくなか、島の伝統を引き継ぐことは、ゆーゆー牧場の目標のひとつになった。歌川さんは「かつて八丈島では各家庭で1頭は牛を飼育していたくらい酪農が盛んだった。今はご高齢者の方々から、『この草はここから生えるよ』などと、島の伝統的な酪農技術を教わりながら取り組んでいます」と話し、また、「八丈島の学校給食で島産の牛乳を扱ってもらえるようになりたい」と抱負を語った。


【関連サイト】
ゆーゆー牧場ブログ「八丈島ジャージー通信」
通販サイト「GOLDEN MILK」

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