つくろう、島の未来

2019年08月22日 木曜日

2015年9月、中之島(鹿児島県鹿児島郡十島村)で、トカラ列島の漁師から直接仕入れた魚をリキッド(液体)凍結し、島外に向けて販売する株式会社うおのやまぐちが創業した。同社商品は、解凍後、刺身で食べられる鮮度を保つことができる。

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十島村の二次産業の雇用にもつながった

トカラ列島と鹿児島本土を結ぶフェリーは週に2便。そのため、水揚げされた魚は、フェリーの入出港を待つ間に鮮度劣化が始まるほか、一回の輸送コンテナに多く積載しなければ輸送費との採算が合わないなど、条件は厳しかった。

しかし、魚を急速凍結することで鮮度を保ったままの流通を実現。また鹿児島市場価格の月平均値で魚を仕入れるため、漁師の売上も相場に左右されなくなった。

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うおのやまぐちは、鹿児島市内の水産卸業の老舗、株式会社山口水産の子会社。2010年10月に山口水産が十島村役場や十島村漁協と業務提携し、急速凍結販売を開始。翌年、新設した水産加工場の指定管理を山口水産が引き受け、当時、山口水産に勤めていた、現うおのやまぐち代表の山口裕平さんが担当者となった。

「以前は山口水産の社内で加工と販売を分業していましたが仕入れ、生産、販売を一元管理すると効率が良いため、両部門を統括して、うおのやまぐちを創業しました」(山口さん)。同社の創業は、一次産業が主だった十島村に、水産加工という二次産業の雇用を産んだ。

現在、外食業界への営業を進め、全国の飲食店に向けて卸しを行う。

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