11月16日に開催されたリトケイファン感謝祭「シマナイト 〜島とクリエイティブ〜」(主催:離島経済新聞社)の開催レポート後編。『離島経済新聞』『季刊ritokei』を発行する離島経済新聞社の7周年を記念して、読者・サポーター・島ファン・島々の方々が一堂に会し、大好きな「島」の話題に花を咲かせました。当日、ご来場できなかった皆さまに向けて、感謝の想いとイベント当日の様子をお届けします。前編はこちらからご覧いただけます。
(写真・文 離島経済新聞社)
離島&広告批評の専門家が、優れた「島メディア」を紹介!
今回の「シマナイト」では、テーマを「島とクリエイティブ」に据え、リトケイ統括編集長の鯨本あつこと、カンヌ国際広告祭を毎年レポートする元『広告批評』編集長の河尻亨一氏が、日本中の島々から優れた「島メディア」をピックアップ。各島のオリジナリティあふれるプロモーション動画や話題の優秀メディアを紹介しました。
国内外の広告メディアに精通する河尻氏は、沖縄・石垣島で約50組のクリエイターが参加するクリエイティブラボ「一般社団法人石垣島クリエイティブフラッグ」の理事を務める島と縁の深い方。
鯨本が個性あふれるメディア作品を紹介し、河尻氏が専門的な視点から、思わず「うまい!」と感じるポイントをコメント。今年4月に彗星のごとく現れた利尻島のヒップホップユニット「リーシリーボーイズ」をはじめ、佐渡の魅力をユニークに伝える「婦人倶楽部」に「佐渡メタル」、奄美大島で配布されるフリーペーパーや11月に配信を開始したばかりの「奄美市ふるさと納税」のPR動画などが紹介されました。
熱いプロジェクトを展開中の5島による島プレゼン!
プログラムのハイライトは、約400島の離島地域で熱い島づくりを展開している島々による「島プレゼン」!
今回は、大分県の姫島、北海道の奥尻島、島根県の西ノ島、長崎県の五島列島、鹿児島県の沖永良部島の5島で活動する方々が、島の魅力とともに実施中のプロジェクトのポイントをプレゼンしました。
最初のプレゼンターは、大分・姫島「一般社団法人 姫島エコツーリズム推進協議会」の溝辺さんと、「株式会社おおいた姫島」の小岩さん。伝統芸能の「キツネ踊り」や車エビ、ひじきなどの名物を紹介した後、エコカーで島をドライブできるエコツーリズムの活動や、クラウドファンディングプロジェクト「離島×CAMPFIRE」で取り組んでいる島の住民によるフォトガイドブックの制作プロジェクトについて紹介しました。
続く、島根・西ノ島はテレビ会議システム越しに登場!現在、島で建設が進んでいる「島の図書館」プロジェクトの概要について、西ノ島図書館の真野さんと、アカデミックリソースガイドの下吹越(しもふきこし)さんが、島の子どもたちとともに伝えてくれました。
3番目は再び会場に戻り、北海道・奥尻島より奥尻町役場の干場(ほしば)さん、三浦さん、奥尻町観光協会の佐野さんが登場。豊富な海の幸や日本酒、ワインなどの特産品、島の風景を動画で紹介し、北海道奥尻高等学校の女子高生が挑戦中のクラウドファンディングプロジェクトについて、生徒たちのビデオメッセージを紹介しました。
4番目は五島を愛する人たちが東京から五島情報を発信する『五島ZINE』。同紙編集長で長崎・五島列島の福江島出身の田端さんが、島の外から島を盛り上げ、貢献していく「新五島人」という視点についてプレゼンしました。
最後のプレゼンターは、鹿児島・沖永良部島からやってきた「一般社団法人 おきのえらぶ島観光協会」事務局長の古村さん。観光協会の紹介をはじめ「100年先の島の未来」に向けて精力的にプロジェクトを展開しているという持続可能な観光づくりや、「アイランドプラス」「離島の概念を超える島」というプロジェクトが持つ視点について、来場者に向けて熱く語りかけました。
日本中の熱い「島への想い」が集まる「シマナイト」
日本の島々には熱い想いをもとに、日々活動する方々がたくさんいます。しかし、日本は東西南北3,000kmに島々が点在する島国。島と島はもちろん、都市部で島を想う人同士がつながりを持てる機会はなかなかありません。
普段から『離島経済新聞』『季刊ritokei』の運営や、島づくり事業を通じてコミュニケーションをとっているリトケイスタッフ陣も、直接お会いできる機会を心待ちにしており、シマナイトのプレゼンターからも「他島と同じステージに立ちプレゼンすることで、刺激になり参考になった!」という感想をいただきました。
ともに「島」で生き、島を想い奮闘する同士のつながりはもちろん、会場に集まったリトケイ読者・サポーター・島ファンの皆さまとの間で、新たなつながりや発見が生まれるよう、リトケイでは今後も「シマナイト」を開催していきたいと思います。
ご来場いただいた皆さま、リトケイをご愛読いただいている皆さま、いつもありがとうございます。今後もどうぞ、よろしくお願いいた島す。
(!)サポーターの皆さまはイベント割引などの優待もございます。リトケイの「島の未来づくりサポーター」は随時募集しておりますので、詳細はこちらをご覧ください。