伊豆大島(いずおおしま|東京都大島町)の特産品ブランド「おおしまの」が誕生。2017年新春より発売を開始しました。ブランドをプロデュースするのは、伊豆大島で企画会社を起業した横浜出身の愛甲大さん。2016年秋に東京都内で催された商品発表会の様子をお伝えします。
東京の南120キロメートル、伊豆諸島の最北に位置する伊豆大島は、ジオパークに認定されるほどの豊かな自然環境に恵まれた島。このほど、伊豆大島産の明日葉や椿油、天然塩、ハチミツなどの食材を素材にしたドレッシングやふりかけなどの特産品ブランド「おおしまの」が誕生。2017年新春から発売を開始しました。
「おおしまの」ブランドをプロデュースするのは、横浜出身の愛甲大さん。愛甲さんは、2014年に伊豆大島で町おこし事業の企画やWebサービスの制作・監修などを行う株式会社イタドリを起業しました。これまで明日葉や椿油、くさやなどの特産品の販売などを行ってきましたが、創業2年目を迎えた2015年度に、東京都の地域中小企業応援ファンドを活用して伊豆大島の食材を活かした特産品ブランドの開発に乗り出しました。
左:2016年秋に催された商品発表会の様子/右:ブランドを手がけるイタドリの愛甲大さん
新しい特産品とハチミツづくりに挑戦
「おおしまの」商品に使われる原材料は、豊富な栄養素と希少成分を含む明日葉や、島内産の椿の実を伝統的な「玉締め式」で絞り出した椿油、島の地下300メートルから汲み上げた深層地下海水をゆっくりと煮立てて結晶化させた天然塩など。明日葉を乳酸菌で発酵させたペーストを原料としたドレッシングや、粉末にした明日葉とハチミツで味付けしたふりかけが開発されました。
また、島内の新たな雇用の受け皿と特産品づくりの一環として、西洋ミツバチの試験養蜂にも取り組み、採蜜に成功しました。イタドリでは新規養蜂家へ初期費用をサポートするほか、ハチミツの買取価格保証を設定し、島内の農家などへ新規参入を呼びかけています。
ハチミツの本格生産のためには、年間を通じたミツバチ飼育を島内で実現させる必要があるといいます。「伊豆大島は、温暖でミツバチの好む植物が豊富なため、養蜂向きの環境ではないかと考えました。引き続き、冬越えが成功できるかどうか見守っていきたい」と愛甲さんは話します。
「おおしまの」をおいしく味わう商品発表会
2016年秋、東京都内で「おおしまの」商品発表会が催されました。愛甲さんによる「おおしまの」商品ラインナップの紹介に続き、会場となったジャッジョーロ銀座のシェフの手による「おおしまの」商品と伊豆大島産食材を組み合わせた料理が披露されました。
伊豆大島産レモンの酸味と豊かに広がるハチミツの風味が楽しめる、微炭酸のレモネード
商品発表会当日は、新聞社や通信社などから約30名が来場。伊豆大島産のハチミツとレモンを使用したウェルカムドリンクをはじめ、香草を明日葉ドレッシングで和えて木苺を添えたサラダや、ハチミツに浸けてカリッと焼き上げた豚肉のローストなど、食材同士の個性を引き立てる料理の提案に、来場者からは「伊豆大島産ハチミツの濃厚な風味が豚肉とよく合いますね」といった声が聞こえてきました。
左:明日葉ドレッシングの香草サラダ/右:ハチミツを塗って焼き上げた豚肉のロースト
「おおしまの」商品の取扱店や販売イベントの情報は、「おおしまの」ブランドサイトをご覧ください。
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