つくろう、島の未来

2024年11月23日 土曜日

つくろう、島の未来

8月22〜26日、島後(どうご|島根県隠岐の島町)で「第9回 国土交通大臣杯 全国離島交流中学生野球大会」(通称「離島甲子園」)が開催。10都道県23チームが参加し、出場2回目の宮古島アララガマボーイズが初優勝した。離島甲子園は、離島地域の将来を担う人材育成を目標に、元ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)投手の村田兆治さん提唱でスタート。次回は石垣島(いしがきじま|沖縄県石垣市)で開催決定。

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参加選手は大会感想文を提出

離島甲子園は地理的影響から交流の少ない離島地域の中学生の交流機会として誕生。2008年の第1回大会以来、人間形成や健全な育成促進を目指す。大崎上島中学校のような単一校・単一チームだけでなく、甑島列島(こしきじまれっとう|鹿児島県薩摩川内市)のように選ばれた地域選抜チームも参加可能。今大会は選手不足だった東京都小笠原村と福岡県能古島(のこのしま|福岡市)の「小笠原・能古島合同チーム」も出場した。

大会期間には村田さん率いるプロ野球OBチーム「まさかりドリームス」による野球教室も開催。中学球児は西崎幸広さん(元日本ハムファイターズ)、南渕時高さん(元ロッテオリオンズ)、鈴木健さん(元西武ライオンズ)らの指導に耳を傾けた。また閉会後は毎年各地に帰島後、各選手が書いた大会の感想文をチーム単位で村田さんに提出する。

開催地は毎回各島の首長が集まり決定。今大会の場合は前年度6月には確定され、球場整備といった予算を策定。大会準備は前年度10月から始まっていた。実行委員会事務局は「観光シーズンと重なるため、宿泊施設の確保が困難だったが、できる限り『隠岐の島』ならではの“おもてなし”を企画し、選手たちの思い出にと準備しました」と話す。

出場チームの中には、前泊後泊含め1週間の長旅になる球児もいた。選手同士の交流と熱戦を含め、今年も参加した中学生にとって特別な島の記憶が残った。


【関連サイト】
離島甲子園ウェブサイト

     

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