つくろう、島の未来

2024年11月22日 金曜日

つくろう、島の未来

伊豆諸島の神津島(東京都神津島村)にある東京都立神津高等学校が2016年4月、離島留学制度により島外から生徒を受け入れる。留学生は島内のホストファミリー宅に滞在。同村では滞在費用の補助も行う。

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東京で「離島留学」。留学生は島内のホストファミリー宅に滞在

伊豆諸島の神津島(東京都神津島村)にある東京都立神津高等学校が2016年4月、離島留学制度により島外在住の生徒の受け入れを始める。

神津島や八丈島、三宅島など東京都の離島にある7つの都立高校では、島外からの入学に条件があり、生徒とともに保護者が転居してくるか、親族が受け入れ先になる必要があった。しかし生徒数減少などを受け、東京都教育委員会は入学条件を緩和。島内で受け入れ先を確保できた場合に、来年度から離島留学を導入することを各自治体と高校に打診した。

神津島村では8月中旬、離島留学のニーズを把握するために島外の中学生とその家族向けにショートステイを募集したところ、東京都内在住の中学2年生2人、3年生3人を含む5家族13人の応募があった。参加者は滞在中、神津高校の生徒や教員に学校生活の説明を受けたほか、島内の観光地を散策するなどした。このショートステイが好評を得たことから、同制度の導入を検討。元村職員がホストファミリーを請けたことから、正式に導入を決めた。

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来年4月1日にスタートする離島留学制度での募集人数は1人。11月27日から募集を開始し、書類選考や面接、学力試験を経て、年内には合格が決まる予定。ホームステイの月額費用8万円のうち、半分を村が負担するほか、同校の在校生は医療費が無料となっている。

受け入れ先を確保できず、今年度の離島留学の導入を断念した他の島にとっては、神津島がモデルケースになることも予想される。神津島村の石野田博文教育長は「ショートステイに参加した4家族から、神津高校を受験したいという意向を聞いている。現在はホストファミリー1つにつき留学生1人となっているので、ホストファミリーを増やすように取り組み、島の活性化にもつなげていければ」と話す。

神津高校は定員120人だが、現在の生徒数は33人。同校の山口久校長は「今回は初めてということもあり募集は1人だが、同じ立場の同級生が複数人在籍するような環境づくりも目指していきたい」として、「神津島には地域ぐるみで子どもを育てる気風があるので、留学してくる生徒もすぐに馴染めると思う。新たな生徒との出会いを、今から本当に楽しみにしている」と期待を寄せている。

     

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