つくろう、島の未来

2025年07月19日 土曜日

つくろう、島の未来

人口が減少し、産業も衰退、学校の維持も難しく、医療環境の低下も心配。
そんな全国の離島が抱えている悩みを、新技術 ・ ICT技術を活用して解決することを目指す「スマートアイランド」の取組が国土交通省を中心に進められています。

国土交通省では、令和2年度から「スマートアイランド推進実証調査」として、離島地域において新技術を活用する実証調査を実施してきました。

その結果、オンライン診療・オンライン服薬指導の実現、ロボットによる見守りサービスの実現、ドローンの離島地域への実装、自律航行船の実証実験など、離島地域の新しい未来とも言える取組が生まれています。

令和6年度には、スマートアイランド推進プラットフォームが立ち上がり、これまでの実証調査の紹介をはじめ、離島地域に実装済み技術の紹介、支援制度の紹介、会員のニーズ・シーズの紹介、会員同士のマッチングサポートなどを特設ウェブサイトで行っています。

令和7年4月末時点で、プラットフォーム会員は、離島自治体が126団体、民間事業者が132社登録をしています。(会員は随時募集中)

官民の共創を生むきっかけとなる「スマートアイランドEXPO」

このスマートアイランド推進プラットフォームがいちばん力を入れているのが離島自治体と民間事業者とのマッチングです。

離島自治体は、さまざまな課題を抱えつつも、どのような事業者と連携をしたら良いかわからない。一方で、民間事業者も、自社の技術が離島地域の役に立てるのではと考えていても、どの離島と相性が良いのか、どのようにアプローチして良いかわからない、という悩みがあります。

こうした悩みを受けて、プラットフォームがオフラインでのマッチング機会を創出するため、「スマートアイランドEXPO2024」が開催されました。

令和7年2月に開催された「スマートアイランドEXPO2024」では、民間事業者を中心に26のブースが出展し、離島自治体と民間事業者を合わせて158名が参加するなど盛会となりました。

離島への解像度が大きく高まる1日に

そして、今年の「スマートアイランドEXPO2025」は、より規模を大きく、交流に使える時間もしっかり確保し、事務局による個別相談やマッチングサポートなどの支援も行います!

また、離島経済新聞社主催の「未来のシマ共創会議」との合同開催が決定しており、離島に関する一大イベントの日となることが期待されます!

「スマートアイランドEXPO2025」のブース出展は会員に限られますが、一般参加は誰でも可能です。離島自治体の声やさまざまな技術を持った民間事業者と直接意見交換ができる機会としてご活用ください。

スマートアイランドEXPO2024の様子

スマートアイランドEXPO2025 概要

日時:令和7年10月9日(木)13:00~17:00
※同日、同会場にて「未来のシマ共創会議2025」を開催!

会場:Tokyo Innovation Base(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目8-3)

内容:
 ・離島自治体と民間事業者のマッチング大交流会(13:00~17:30)
 ・官民の共創に向けたマッチング相談会(随時)
  ※離島自治体 15ブース、民間事業者 30ブースの出展を想定

申込方法:ブース出展の申し込みは、会員の皆さまへのメールマガジンにてご案内させていただきます。一般の参加申込は、こちらよりお申し込みください。

参加費:無料
申込締切:令和7年10月2日(木)


こんな悩みをお持ちの皆さま、スマートアイランドEXPO2025へ

〔離島自治体の方〕
 ・課題は明確だが、どのような事業者と連携したらよいのかわからない
 ・課題が山積しており、どのように優先順位をつけて取り組めばよいかわからない
 ・関心はあるので、スマートアイランドの事例をいろいろ知りたい
 ・技術実装に向けた、実行体制づくり

 〔民間事業者の方〕
 ・どのような離島が自社の技術を求めているのかわからない
 ・接点をもちたい離島はあるが、アプローチの仕方がわからない
 ・技術実装に向けた、実行体制づくり

主催:国土交通省 国土政策局 離島振興課
運営:一般社団法人離島総合研究所