つくろう、島の未来

2020年11月24日 火曜日

「子育て環境」としての島の可能性を探るべく、島内外に関わらず島の子育て経験がある方や、子育て経験の有無に関わらず島の子育てや教育環境などに関心のあるリトケイ読者に、「子どもは島で育てたい」についてアンケートを実施(※)。「子どもは島で育てたい」読者のご意見から、抜粋して紹介します。

※2020年6月8日から6月21日の間にインターネット上で実施。128人にご回答いただきました

※この記事は『季刊ritokei』32号(2020年8月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。

●コミュニティがしっかりしており、安心して子育てできる土台がある。子供の人数が少ないからこそ、一人一人が大切に尊重されている気がする。子ども自身も社会の一員として受け入れられている自覚が持ちやすく、自立しやすい環境だと思う(なみっち/屋久島)

●家族以外の周囲の大人に気にかけてもらい、声掛けもしてもらい、その優しさを自然に返せる子どもに育っています。東京に生まれ育っていたら、もっと世知辛く、本人たちも萎縮していた可能性を感じます(てんママ/徳之島)

●自然体験、地域の人が育ててくれる、地域みんな家族で子どもに声をかけてくれ、子どもの心が優しく育つ、高齢者に優しい子どもになる(くみこさん/知夫里島)

●コロナの影響で都会では窮屈な暮らしをしているだろうが、ここでは比較的いつも通りの暮らしができていること(ますちゃん/奄美大島)

●自然豊かな島で海で遊び回り、色々な生き物に触れ、地域の方全体で子どもを見守ってくださり、島の子育てはいいことだらけです。こんな子育てがしたかった!(ウエセドシホコ/竹富島)

●幼少期の自然体験は「生きるチカラ」を養う点において重要と考えます。体力やバランス感覚が養われることはもちろん、安全と危険の境界を身をもって体験することで、危機管理能力が養えます(キクリン/屋久島)

●安心、安全、空気が綺麗(ハルビヨリ/弓削島)

●仕事もそうだが子育てに集中できた(しのり/壱岐島)

●子育てにおいて、都会ほど他人に気を使わなくてよい。おおらかな気持ちで子どもと向き合えるのは、親にとっても幸せなこと(あんこ/沖永良部島)

●自然が生き抜く力を育む先生だから(まる/徳之島)

●のびのび育った。待機児童がない。みんな主役。保護者とも親密になれる(しまねこ/伊豆大島)

●コミニュケーションなど人間が生きていく基礎を養えた(かっちゃん/伊豆大島)

●自然に囲まれ島の方たちも一緒になって子育てできるところ(たまに厄介な事がありますが…笑)(光景ママ/奥尻島)

●自然に対し、畏怖の念を持ち人間の都合でどうにもならないということを肌で知ることができる。家族の時間が多く持てる。地域と密着し、多世代多様な価値観のもと育てる事が出来る。(ユキ/中之島)

●閉鎖空間で比較的安全。自然を体中で感じられる。収穫したてを食べられる。他人が家族並みに近過ぎる。島から出られない時間があって都会を諦められる。子どもの服等のお古が届く(ヘコ/大崎上島)

●安全。地域の中で子どもをしっかり見てもらえているので。不審者等の心配も都会ほどしなくていい。自然に溢れ、外で思い切り遊ばせることができる(よーすーぼー/喜界島)

●仕事の関係で2年間子どもと島で過ごしたが、子どもの親同士の距離感が近く、助け合うのが普通な感じが良かったから(たけ/中島)

●島という中で、子どもたちの絆が深く、上下関係というより、兄弟に近い関係で過ごしているところ。ゲーセンもなく遊ぶところも限られているところ(カナナマン/与論島)

●自身は本土で生まれ育ったため、島で生まれ育った子どもの視点や価値観が何かと興味深い(星空ガイド/石垣島)

●職と住が近いのでいつも子どもの近くにいれる(TJ/渡嘉敷島)

●子育て中の親御さんや子どもに対して見る目が寛容である、もしくはゆるしてくれる社会がある(koji/喜界島)

●首都圏から島へ来ました。のびのび子育てがしたかったのと、都会は身近で子どもへの犯罪などがあり、外に出すのが怖くて心配です。島へ来て、のびのび安心して育児ができております(さちこ/沖永良部島)

●ゲームセンターやショッピングモールなどもなく、物に埋もれずより自然な環境で育てることができた。人の大切さ、お金で物事を全て解決しないという感覚、他人は他人と割り切らない感覚など本来あるべき感性を都会よりは育みやすかったと思う(なお/中ノ島 ※海士町)

●自然豊かで地域も防犯面で安全なため、子どもをのびのびと育てられる(なみへい/八丈島)

●都会にいると交通機関を使ったり人が多い場所がほとんどだからダメ!危ない!という機会が多いが島では人の目を気にして叱ることがほとんどないこと(ゆい/加計呂麻島)

●目を離しても大丈夫な場面が多い(しまちょう/久米島)

●地域の温かさや、支えは勿論だが、なにより街の生活には子どもが巻き込まれる犯罪にとても不安を感じていたが、島暮らしにその不安はない(島のおかん/真鍋島)

●2年前まで6年間、長男が0歳の時から島で子育てをしました。自然に囲まれながらの育児は最高でした。
まず人混みがありません。時間に縛られることがありません。子どもたちも私ものびのびと毎日を過ごすことができました。
今は主人の仕事の都合で島を離れましたが、仕事が一区切り着いたらまた島に戻りたいと思っています(三児の母)

●大自然の中で遊ばせらえれること。人のつながりの中で子どもが育つこと(やっくん/屋久島)

●海や山が近くお金をかけず遊べる。保育園に待機児童がない。保育園、家、職場が近い(りゅう)

●島は異年齢の子供達が一緒に遊ぶので、年上の子供に色々なことを教えてもらえる(はやし/宗像大島)

●自然がすぐ近くにある。山川海がすぐいける。近所の人達が優しい。一緒に育ててくれる感覚があります(ちげ/屋久島)

●子供同士の社会がある。考えたり想像したりする機会が多い(マム/加計呂麻島)

●生まれてから9年間を島で過ごしました。やはり、本土で育つのとは心のあり方が違うと思います。島っ子は優しいです(mako)

●とにかく皆あたたかい、優しい。島じゅう顔見知りなので安心感がある。魚やワカメ、野菜など旬の食べ物を沢山いただく。古くからある伝統を学ぶ機会も多い(ni/直島)

●競争が少ない分自分のペースで過ごしている。本物の自然が身近にあり虫や動物、季節の花に詳しい。商業施設などがない分物欲に振り回されることが少ない気がする(たこちゅう/屋久島)

●地域全体で子どもの面倒を見るところ。人に温かい人が多い(おでこ/奄美大島)

●人間力が豊かになった。幸せ。充実していた(寝屋子の島/答志島)

●地域で子供を育ててくれる事はありがたい(島女/口永良部島)

●遊戯場が少ないためか非行に誘われることなく、小中高では勉強やスポーツに打ち込む事が出来たんだと思う(はなママ/壱岐島)

●空気が綺麗、自然が豊か、水が綺麗、それが当たり前にある暮らし、大人になった時、それらがどれだけ尊いかに気付いた時に完成する子育てである。

●自然が近い。島全体で子どもを見てくれる。不審人物がいない(koderayu/菅島)

「島で子どもを育ててみたい」読者のご意見

●現在9歳と6歳の女児ふたりを育てています。自身が都会での生活に疲れを感じ、もっと生き生き伸び伸びと自然の恵みを感じながら生きてみたいと思うようになったと同時に、子どもにも自然の中で伸び伸び暮らしてほしい、と思うようになったのがはじまりです。
恥ずかしながら親の責任ですが、スマホ依存や偏った食生活などで心身にも影響がみられるため、暮らしそのものを変えたいという思いがあり、島で生活したら治る!…とは思っていませんが、希望を込めて島に限らず地方移住を視野に入れて現在は東京で生活しています(flower&fruits)

●自然に囲まれ、密な人間関係の中で様々な事に対応できる力強さを養えるのではないかと思う(かよ)

●自然環境の中でwithコロナと生きる叡智が発見できると思うから(トムりん)

●教育環境を重視するため。街なかでは、過密な教室、過大な業務が教師を圧迫し、これらのことが子ども・教師の双方に負担が大きくかかり、人を活かす教育の場になっていないため(ふるふる)

●日本の原風景を知っておいて欲しいから(池田)

●人口が少ない離島ほど、地域づくりに深く関わる学習ができそう。また、都心育ちだと「帰れる故郷」がない。離島留学で「帰れる故郷」ができれば素敵だし、視野も広がって人生が豊かになりそう(離島ファンの都民)

●余計な情報やモノにとらわれる事なくゆったり子育てができそうだから(ごろにゃん)

●島の子は本土側に比べ、素直で懐っこい。コミュニケーションを取るのも上手な気がする(いっちゃんママ)

●子どもが中学生になってしまいやや手遅れですが、中学生くらいまでの間は、島の環境で育てたかったです。できれば全島民が顔見知り程度の島の中での子育てが理想でした。
一人っ子だったので、そこそこ不便な環境の中で、島の人々で助けあうのが当たり前、助けあわないと暮らしていけない、年長の人の言うことを聞くのが当たり前、物は限られた物を大切に使う、そういった何十年か前の田舎町では当たり前であったであろう暮らしがまだ島には残っている気がして、そんな環境で子育てがしたかったのが理由です。
島暮らしの閉塞感やしがらみは当然あるだろうし、変化や刺激といった面では都会には敵わない。そんな中でも豊かな自然での経験や人との関わりは何ものにも代えがたいものだと思っています(てらこ)

●数年ですが、島に住んで島の大自然に触れて、生活していた事が心の拠り所になっていたので、少しの間でも良いので子どもに島の生活を経験させたいと考えている(たお)

●安直ですが、本土(広い陸上/インフラの整った場所)では経験できない、生の自然の中で生きる経験をしてほしいと思っています。人工物は人工物で便利だと思うのですが、人間も自然の一部である以上、意識の上でそこから切り離されるのは不自然な在り方だと思います(セイ)

●島の人みんなで子育てをしてくれそうなイメージ。たくさんの大人に囲まれてそだち、子どもが自分の育った土地を好きになるかなと(Mio)

●豊かな自然、綺麗な海が身近に感じられるから(さやえんどう)

●自然に触れさせたい。人との関わりを大切にしてほしい(ちぐ)

●のどかでのんびりしていそう(らりぃ)

●自然が豊か、地域の人たちみんなが子どもを育ててくれるような環境、のびのびと育ちそう(はるもん)

●島は自然に触れる機会が多く、人間の成長過程に必要な五感を育てやすい環境だから。地域の繋がりが濃い暮らしを経験してほしいから(ゆかり)

●島で育ったから(とも)


<ご回答いただいた皆さま>
てんママさん、くみこさんさん、ますちゃんさん、ウエセドシホコさん、キクリンさん、ハルビヨリさん、しのりさん、あんこさん、まるさん、しまねこさん、かっちゃんさん、光景ママさん、ユキさん、ヘコさん、よーすーぼーさん、たけさん、カナナマンさん、星空ガイドさん、TJさん、kojiさん、さちこさん、なおさん、なみへいさん、ゆいさん、しまちょうさん、島のおかんさん、三児の母さん、flower&fruitsさん、かよさん、トムりんさん、ふるふるさん、池田さん、離島ファンの都民さん、ごろにゃんさん、いっちゃんママさん、てらこさん、たおさん、セイさん、らりぃさん、りゅうさん、ちぐさん、はやしさん、ちげさん、makoさん、niさん、たこちゅうさん、おでこさん、さやえんどうさん、寝屋子の島さん、はなママさん、島女さん、ともさん、Mioさん、koderayuさん、はるもんさん、ゆかりさん、橋本浩さん、takaさん、YUKIさん、まるこさん、A.M.さん、小林由佳さん、むぎさん、かんかんさん、iさん、repさん、makiさん、あずまるさん、ハルイロさん、島のコンシェルジュさん、なななさん、八島ゆかりさん、ムカイさん、こりたんさん、ちょこさん、たなかさん、Ucalyさん、やっくんさん、シマダさん、ゆいまるさん、ゼンさん、桜人さん、すかっこさん、ミナスミスさん、ようへいへいさん、上田さん、モコさん、裏砂漠好きさん、よっしーさん、ヘコさん、長崎支店長さん、だいふくさん、もっとさん、なべわたじはめさん、海辺野夏雲さん、マムさん、カドジュンさん、よーすーぼーさん、あまみほさん、モリさん、ふくしんさん、シマグラシS錠さん、ころすけさん、やまねさん、これからの教育について悩む母さん、こそだていちねんめさん、雄大さん、しま大好きっこさん、かねぽんさん、ごごQさん、Kenkenさん、あまみっこさん、MKさん、アリさん、よしなりさん、Rikouさん、シロハラクイナさん、akiさん、しゅりさん、Naoラテさん、ASさん、さんたさん、犬好きさん、ぎょうざさん、M.yukikoさん、初老に剣心さん、ご協力をありがとうございました。

特集記事 目次

子どもは島で育てたい

島ではよく聞くのに都会では聞こえてこない言葉があります。それは「子どもはみんなで育てる」こと。
核家族化や地域コミュニティの衰退から、日本の子育てが「孤育て」と呼ばれる現代。この特集では島に暮らす読者や専門家など共に、島での子育ての価値と課題、可能性を探ります。

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