つくろう、島の未来

2024年04月20日 土曜日

つくろう、島の未来

離島地域には特有の交通事情を持つ島が多数あります。

五島列島の新上五島町もそのひとつ。福岡市からの直行便が到着する時刻が5:40と早朝に限定されるため、訪れる人々の時間の過ごし方が課題に挙げられています。

そこで、2019年1月17日博多港を立ち、2泊3日で新上五島町に訪れながら「0540」に到着する新上五島を楽しむアイデアを考えるスタディツアーが開催されます。主催する旅の輪九州株式会社からのご案内です。

新上五島「青方港0540を解決する」スタディツアー開催

今回のスタディツアーのテーマは、「青方港0540を解決する」こと。今年、ユネスコの世界文化遺産に登録された「頭ヶ島の集落」のある五島列島・新上五島町には、九州の人気都市・福岡市からの直行便が航行していますが、運行ダイヤは博多港(福岡県福岡市)23:45発、青方港(五島列島・長崎県新上五島町)5:40着のみ。

スタディツアーでは、実際に5:40着の定期船で五島列島を訪れながら、名所を巡り、島人とふれあいながら、早朝から始まる新上五島町を楽しむアイデアを考えていきます。

星空が残る5:40からはじまる新上五島の旅

シンと静まり返る青方港の朝、5:40に到着するフェリー太古を出迎えてくれるのは、朝焼け前の星。

青方港の周辺に店はなく、フェリーターミナルがポツンとあるだけ。そこに降り立つスタディツアーでは、まず「何もない」ともいえる青方港の朝から、「何もないことはない」新上五島町を考えはじめます。

威勢のいい競り人の声が響き渡る新上五島町大曽地区でセリを見学

トロ箱に入った新鮮な魚

新上五島町到着後は、競りの見学や上五島町漁協が提供する「漁師飯」の朝食などを体験。市場で競り落とされた新鮮な魚を漁協婦人部のお母さんたちがあっという間に捌き、鮮やかに盛り付けていくお刺身や熱々のお味噌汁をいただきながら、元気なお母さんたちとの会話もお楽しみいただけます。

島のお母さんが炭火で焼く美味しそうな焼き魚

その後の島巡りでは、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」としてユネスコの世界文化遺産に登録された「頭ヶ島の集落」も訪問。かつて信仰の自由を求めて多くの信者たちが移住し、キリシタン弾圧と辺境の地での暮らしに耐えながら信仰を祈り、つなげてきた場所で、地元ガイドが紡ぐ島の歴史にじっくり耳を傾けます。

砂岩を切り出し、積み上げて造られた白浜地区の頭ヶ島天主堂は、祈りの島・新上五島町のシンボル

新上五島町のスタディツアーでは、2泊3日で島のオススメポイントを巡りながら、島を想い、島を熱く語る島の人々から直接、島の魅力を聞きながら、さらに島を笑顔にするヒントを探求。

2日目には離島経済新聞社・統括編集長 鯨本あつこも交え「朝5:40に着くからこそ体感・体験できる『新上五島町ならではの楽しみ方』、『島の魅力・価値』を見つけるヒント」を考えていきます。

地域の課題解決や、島づくりに興味のある方々におすすめのスタディツアーに参加しませんか? 詳細は「旅の輪九州」のHPをご覧ください。

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