つくろう、島の未来

2024年04月20日 土曜日

つくろう、島の未来

【新連載】伊豆諸島北部に位置する伊豆諸島最大の島、伊豆大島(いずおおしま|東京都)。移住から5年経つ今も、島の魅力発掘の冒険にいそがしいデザインユニット「トウオンデザイン」。彼らが運営しているコミュニティースペース『kichi』での活動や日々の出来事をつれづれに。

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みなさん、はじめまして!
伊豆諸島最大の島、伊豆大島よりこんにちは!本日より、新たに連載を担当させていただくことになりましたトウオンデザインです。よろしくお願いします。

まずは、伊豆大島のご紹介を簡単にさせていただきます。
伊豆大島は東京から約120km南の洋上に浮かぶ伊豆諸島最大の島で、島の中央部には標高758mの三原山がそびえ、現在も火山活動を続けております。また、富士箱根伊豆国立公園に属しており、島の約97%が自然公園法によって規制されているため、自然景観と生態系が十分に保護されています。そして、全島いたるところに咲くやぶ椿はおよそ300万本とも言われ、伊豆大島を象徴する木として愛されています。
かつては1万人を超えていた人口も減少傾向にあり、いまは約8,500人。他の離島と同様、高齢化と人口減少に歯止めがかからない状況です。

そんな伊豆大島に今から3年前の2010年5月、結婚を機に夫婦で神奈川県横浜市から移り住みました。移住を決めた理由は、妻が伊豆大島出身だったことと、伊豆大島はもちろん、沖縄の八重山諸島や瀬戸内の島々等を訪れる度に感じていた島が持つ独特の雰囲気に魅了されたから。

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実際に伊豆大島に移住をする1年程前に、デザインを中心とした活動を行うトウオンデザインというユニットを夫婦で組みました。夫婦でユニットを組んだ理由は、「自分たちが暮らす島の魅力や話題を島内外に伝えていきたい。いろんな人と繋がって地域を発展させていきたい。そんな想いをカタチにするひとつの手段としてデザインが必要になる」と考えたからです。

以下は、トウオンデザイン立ち上げと同時に公開したWEBサイトに掲載していた紹介文です。伊豆大島に移住するに至った当時の想いを表現していると思うので掲載します。


『四季のある日本。
海や山、豊かな自然のある日本。
そんな日本を身近に感じられる機会が都会の中では少ないようだ。

もちろん、都会は便利で楽しく、刺激的だ。
お金を出せば何でもすぐに手に入る。

でも、時間と手間をかけて楽しむ生活が今のわたしたちにはより魅力的に思える。

体が必要としている事、それは自然に近い生活。
じっくりと感じられる時間、手間、面倒を楽しむこと。
私たちはそう考えるようになった。

自然を身近に感じ、自然と向き合い、自然の恵みを頂き、自然に感謝し、自然の厳しさを知る。

わたしたちに喜怒哀楽があるように自然には四季がある。
四季の表情の豊かさが、人生の豊かさに比例すると思えるのだ。

それが島にはある。

「トウオン」は
生活の再生の場として島(=トウ)から
音(声)(=オン)を発信していきます。』


ま、基本的に今では離島も都会ほどではありませんが、とても便利で楽しく、刺激的(笑)。ただ、伊豆大島にはまだまだ多くの自然が残されています。
毎朝沢山の鳥のさえずりで目が覚め、四季折々の花に癒され、満点の星空に心が開放されます。目の前にひろがる雄大な景色を前にちょくちょく「最高だなぁ」なんてつぶやいたりします♪

というわけで、トウオンという名のコンセプトのもと、
僕らの島での生活がスタートしています。

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今では、5年目に突入したフリーペーパー「12class」の発行や、伊豆大島の楽しみ方や魅力を伝える「伊豆大島ナビ」の制作・運営、そして、島内外の人々が繋がるコミュニティスペース「kichi」の運営を行っています。この島の魅力はホント尽きません。

まだまだ魅力発掘の冒険が続きます。
今後はコミュニティスペース「kichi」での活動や出来事を中心にお伝えしていく予定ですので、しばらくの間、お付き合いくださいますよう、よろしくお願いします!

< 次回へつづく>

離島経済新聞 目次

【連載】伊豆大島「kichi」で繰り広げられる日々のモノコト

伊豆諸島北部に位置する伊豆諸島最大の島、伊豆大島。移住から5年経つ今も、島の魅力発掘の冒険にいそがしいデザインユニット「トウオンデザイン」。彼らが運営しているコミュニティースペース『kichi』での活動や日々の出来事をつれづれに。

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