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【編集部員 石原の島酒日記】初夏の奥尻島、離島最北のワイン工場見学

リトケイ編集部の島酒担当、石原です。取材をしながら出会った島酒や島酒の造り手さんたちのことを徒然にお話しします。今回は、北海道の島・奥尻島とワインについてのお話です。

こんにちは、リトケイ編集部島酒担当の石原です。6月下旬、初夏の奥尻島を訪ねました。

北海道南西部の日本海に浮かぶ奥尻島は、対馬暖流の影響で北海道本土に比べて温暖な気候。面積の8割が森林に覆われ、そのうち6割が保水力の高いブナ林で、ブナ原生林から湧き出すミネラル豊かな水は稲作や生活用水に利用され、ウニやアワビなど豊かな海の幸をもたらしています。

奥尻島では、日本の離島地域で最北のワイン造りが行われています。 今回の奥尻島訪問では『季刊ritokei』13号の「ガジュ下会議」でもご登場いただいた、株式会社奥尻ワイナリーさんの工場見学に行ってきました!

バルーン方式の圧搾機。時間をかけて優しくブドウを絞るため、雑味の少ない味わいをもたらします。

醸造用のジャケット式タンク。表面が二層式になっていて、中に冷却水を流して発酵中の温度を調整します。

現在、ホワイトオークの樽104本にメルロー種のワインが貯蔵さています。

離島でのものづくりゆえ、手に入る資材が限られるなどの苦労があるなか、様々な状況に対応できるようシンプルな技術でのワイン造りを行っているそうです。試飲をしながら様々なワインの造りや味わいの違いを教えていただきました。

元々、島で自生している山ブドウを発酵させ、住民が自家製のお酒を造って愉しむ文化があったという奥尻島。島のワイン造りは山ブドウの苗を植えるところから始まったそうです。

現在は、メルロー、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ツヴァイゲルトレーベ、ケルナーなど、フランスやドイツのブドウ品種約65,000本が島内で栽培されています。

訪れたブドウ畑には、絶えず海からの風が吹き付けていました。海風が運ぶミネラルが土壌に溶け込み、ワインの味わいにかすかな塩味をもたらすそうです。

毎年6月頃になると、島は朝と夕方霧に包まれ幻想的な風景がみられます。
この霧も、ワインの風味に影響を与えていそうです。

奥尻ワインのラベルは、島のシンボル「なべつる岩」がモチーフになっています。

1993年の北海道南西沖地震で、奥尻島は大きな打撃を被りました。ワイン造りは、この震災からの復興のため、島に雇用を生むべく始まった事業だそうです。1999年にブドウ栽培を始め、2008年にワイナリー設立、2009年にワインを初出荷しました。

島を想う心が込められたワインの味わいは、さっぱりとしていて海産物とよく合うと聞き、夜はお寿司屋さんへ。奥尻ワイナリーの「ピノ・ノワール ロゼ」を注文しましたが、島で獲れたアワビやメカブのお寿司と好相性でした!


奥尻ワイナリーの工場見学は要予約制です。
詳しくはホームページをご確認ください。
>> 奥尻ワイナリー

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編集部員石原の島酒日記

リトケイ編集部の島酒担当、石原です。取材をしながら出会った島酒や島酒の造り手さんたちのことを徒然にお話しします。

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