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レポート

【島Report】長崎、新潟、愛媛の島の幸を世界へ。離島勢がシーフードの国際見本市に出展

長崎県の国境離島4地域の「しまの地域商社」ほか、新潟県粟島浦村の「粟島直売所 ばっけ屋」、愛媛県宇和島市の「宇和島プロジェクト」らが、8月23日(水)から25日(金)の3日間、東京ビッグサイトで催された国際見本市「第19回ジャパンインターナショナルシーフードショー」に出展。全国のシェフやバイヤーらへ向け、島々の海の幸を売り込んだ。

長崎県4地域の「しまの地域商社」が連携

4月に施行された「有人国境離島地域保全特別措置法」を受けて、長崎県の対馬市(つしまし)・壱岐市(いきし)・五島市(ごとうし)・新上五島町(しんかみごとうちょう)で地域商社が誕生。この春、長崎県では、4つの「しまの地域商社」を支援するため、営業拠点「しまの商社 ボン・フロンティエール長崎」を都内に開設。県・市・町と4社が連携し、離島産品の売り込みをスタートさせている。

対馬市の一般財団法人 対馬地域商社、壱岐市の壱岐市ふるさと商社、五島市の一般社団法人 五島市物産振興協会、新上五島町の一般社団法人 新上五島町観光物産協会の「しまの地域商社」4社は、8月上旬に首都圏のシェフやバイヤーを対象に、各社が用意した地魚や地域食材を活かした加工品などの試食商談会&PRイベント「おいしい国境離島」を実施した。

4社は上旬の試食商談会に続き、首都圏の消費者ニーズを直接把握し、新しい商品の開発につなげようと、8月23日(水)から25日(金)の3日間、東京ビッグサイトで催された国際見本市「第19回ジャパンインターナショナルシーフードショー」に出展。島の近海で獲れる地魚を〆た鮮魚や加工品などを出品し、全国のシェフやバイヤーらへ向け、連携して島々の海の幸を売り込んだ。

五島市から毎朝直送された「五島〆」ブランドの地魚

五島市では鮮魚のブランド化と前日に水揚げした鮮魚を空輸して翌日午前中に東京に届ける物流の仕組みづくりが進められてきた。一般社団法人 五島市物産振興協会は、認定された漁業者が神経締めした「五島〆」ブランドの地魚を出品し、毎朝展示を入れ替え五島の新鮮な魚をアピールした。

対馬市は、一般財団法人 対馬地域商社が、対馬産のアナゴの白焼き・蒲焼・佃煮のバリエーションや、対馬近海のノドグロを鮮魚で届ける「魚採」などを提案。これまでも単独で出展していた地元事業者4社も、真空パックの冷凍アナゴなどを出品した。

左:対馬産のアナゴ加工品など/右:壱岐島産の焼酎や海産物、壱州豆腐など

壱岐市の壱岐市ふるさと地域商社は、WTO(世界貿易機関)に指定された国際ブランド「壱岐焼酎」の試飲や、海藻「カジメ」と壱州豆腐(いしゅうどうふ)を味噌汁で提案。壱岐産の柚子を使った「ゆず塩」などを紹介。朝獲れの剣先イカも陳列し「壱岐島の活きな食材」として売り込んだ。

一般社団法人新上五島町観光物産協会は、鮮魚や長崎県産の魚と野菜を五島うどんの生地で包んだ水餃子などを紹介。首都圏営業職員の平山智久さんによると、展示会では台湾やカタール、ナミビアなど海外の事業者からも問い合わせがあり、地域によっては日本で通常販売されにくい小型の魚が好まれるなど、国内とは異なる需要も見られるという。「離島産の魚はどうしても輸送コストが大きくなりますが、これまでも、トライアルの注文で島の魚の良さを実感ししていただき、取引につながっています」と販路拡大に期待を込める。

長崎の地域商社4社は、今後も「しまの地域商社」として新たな地域資源の発掘や、市場調査、商品開発、販路開拓、生産者への販売情報提供などに連携して取り組んでいく。

みかんが香る魚を出品。「宇和島プロジェクト」

左:宇和島プロジェクトの「みかん魚」/右:対馬産の地魚なども並ぶ長崎県漁協のブース

戸島(としま)や日振島(ひぶりじま)を有する愛媛県宇和島市の宇和島プロジェクトは、養殖魚に地元特産の柑橘類を加工した後の搾りかすを食べさせることで養殖魚特有の血合いの褐変を防ぎ、漁業と農業の課題解決を図った特産品「みかん魚」を出品。

タイ、ブリ、サーモンの3魚種があり「宇和島サーモン」の刺身を試食した来場者からは「みかんの香りがする!」と驚きの声が上がっていた。

お母さんたちが島の幸を加工「粟島直売所ばっけ屋」

粟島の「粟島直売所ばっけ屋」は漁師のおかみさんがつくるアマダイの干物などを出品

新潟県粟島(あわしま|新潟県粟島浦村)の「粟島直売所 ばっけ屋(※)」は、漁師のおかみさんらが加工したアマダイやハタハタの干物や海藻のギンバソウなど4品目を出品。会場では他にも、各県の漁業協同組合や離島地域の事業者らが島の魚を出品し、国内外から訪れた来場者で賑わっていた。

※ばっけ‥…「たくさん」を意味する島の方言

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