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レポート

【島Report】今も隆起を続ける島へ。リトケイ松本の奄美群島・喜界島のブルー・ツーリズム体験記(前編)

国土交通省では、離島地域や漁村に滞在し、生活体験や漁業体験など地域との交流を深めながら、心と体をリフレッシュさせる余暇活動として「ブルー・ツーリズム」を推進しています。今回、リトケイ入社3年目の松本が喜界島でブルー・ツーリズムを体験してきました。写真多めでレポートします!

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国立公園に指定された百之台公園からの眺め

今も「隆起」を続けている離島。喜界島へ初上陸

こんにちは、松本です。3月上旬、3泊4日の日程で奄美群島の喜界島(きかいじま)へ初めて行ってきました。

奄美群島は喜界島のほか、奄美大島(あまみおおしま)、加計呂麻島(かけろまじま)、請島(うけじま)、与路島(よろしま)、徳之島(とくのしま)、沖永良部島(おきのえらぶじま)、与論島(よろんじま)の有人島8島と周辺の無人島からなる地域で、鹿児島県の南部に位置します。3月7日には奄美群島が34番目の国立公園に指定され、盛り上がりを見せています。

喜界島は面積56.9平方キロメートルで、38 ある集落に7,268人が暮らしています(2017年4月1日現在)。面積でいえば、リトケイオフィスのある東京の世田谷区とほぼ同じ広さですが、世田谷区の人口は約90万人。同じくらいの面積に、100倍以上の人が暮らしている計算になるので驚きます。

喜界島へは飛行機とフェリーで渡ることができます。今回は東京から奄美大島を経由して、飛行機で喜界島へ行きました。

奄美大島から喜界島までの飛行時間はわずか15分!上昇を始めたかと思ったら、すぐに「着陸態勢に入ります」というアナウンスが流れ下降を開始しました。

飛行機の窓から、見る喜界島は農地が耕されている風景がまるでパッチワークのよう。機内から見とれているうちにあっという間に到着しました。

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    奄美大島と喜界島を結ぶのはJAC(日本エアコミューター)

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    鹿児島空港と奄美空港への直行便がある

珊瑚礁が隆起してできた喜界島は、今も年間平均にして約2ミリメートルむくむくと成長し続けているそうです。島の南部にある「テーバルバンタ」では、段階的に地面が隆起した様子がはっきりと分かり、自然のダイナミックさを感じました。

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地面が隆起した様相が分かる(写真中央)。手前は「浦原(うらはら)集落」、奥に見えるのは「先山(さきやま)集落」。

島へ伺った3月上旬はちょうど「サトウキビ」の収穫シーズン。島内を回っていると、各所からガガガーガガガーと大きな音をたててサトウキビを刈り取るハーベスターの音が聞こえてきました。

島の方にもらったサトウキビをかじってみると、竹のように硬い。奥歯で繊維をほぐしていくと芯の部分がほんのり甘くて、これが黒糖になるのか!と納得しました。

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    サトウキビ収穫の様子。

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    サトウキビをいただいて、かじりました。

喜界島には「奄美黒糖焼酎」という奄美群島でのみ製造が許されるお酒があります。原料はその名の通り、サトウキビからつくられる黒糖。喜界島には「朝日酒造」と「喜界島酒造」の2つの蔵があり、様々な銘柄の黒糖焼酎が造られています。今回は、喜界島酒造で焼酎造りの過程を見学させていただきました。

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製造工程を見学した後は、お待ちかねの試飲タイム。工場内ではほんのり甘い黒糖の香りがしたけれど、蒸留して造る黒糖焼酎は糖分ゼロなので全く甘くなかったです。黒糖焼酎を飲んだ後、フワッと残る後味が香ばしく、とても美味しいです。少し飲みすぎ、ほろ酔い気分で向かったのはこちらのトンネル。

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喜界島には河川がほとんどなく、珊瑚礁の地盤は水はけがよいため、降水はすぐに海へ流出してしまいます。その上、干ばつが起こることもあり、農業用水の確保が難しかったとのこと。そこで、このトンネルの下部に壁を造り、地下空間に水を貯められるダムを造ることで、貯水できるようになりました。

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改めて畑を見ると各所にスプリンクラーが立っていました。コンピューターにより制御され、地下に貯水された水で灌漑できるそうです。

サトウキビと並んで、島内の至るところで見かけたのはヤギたち。可愛いな〜と思っていたところ、夕食のテーブルに並んだのは「ヤギ刺し」に「ヤギ汁」などヤギ料理の数々!!喜界島ではヤギ料理が郷土料理として親しまれているのでした。

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島の人々に「食べられるアイドル」と呼ばれているヤギたち……。

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    ヤギ刺し

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    ヤギ汁

他にも、ヤギの肉や内臓を野菜と一緒に血で炒めた「からじゅうり」は、ヤギ刺しやヤギ汁と比べるとクセが強く、お酒のおつまみによく合います。一緒に食事をした地元の方曰く「締め方や鮮度によって味が如実に変わる」とのこと。ヤギ料理を食べて、人間は生き物の命をいただいて生きているなあと、改めて実感しました。

島の人々とテーブルを囲み、島の料理に舌鼓を打ち、黒糖焼酎で良い気分に。そして楽しい島時間はあっという間に時間が過ぎ……。おっと!今回の本題「ブルー・ツーリズム」は、後編で紹介します。(後編につづく)

【関連サイト】
喜界島観光物産協会

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