つくろう、島の未来

2018年12月10日 月曜日

「島の人は意外にご近所島を知らない!?」五島列島在住リトケイ島記者によるご近所島訪問。1島目は「小値賀島(おぢかじま)」

gokinzyo

島の人は意外にご近所島を知らない!?
行ったことが無い!?

確かに、島にはそういう人が多いかもしれない。
私の住む福江島は五島列島の南端に位置しているが、
一言で「五島列島」と言っても、北東から南西に約80km
(男女群島まで入れると150km)に渡って129もの島々が転々と連なる。

80kmというと東京の都心から秩父の山の中や、房総半島の先端までいける距離である。
有人島は27を数え(うち野崎島は施設管理者のみ在島)、
島の行政区も佐世保市、小値賀町、新上五島町、五島市と4つに分かれる。
他の島々に行ったことがなくてもそれは無理ない。

しかし、五島列島担当の島記者としては、
やはり五島の島々のことを知りたいし、伝えたい。
生の五島列島の島の暮らしを伝えるべく、ご近所島を巡る旅に出ることにした。

島訪問1島目は「小値賀島(おぢかじま)」

小値賀は五島列島の北部、宇久島と中通島の間に位置し、
本土とは佐世保や福岡とフェリーや高速船で結ばれている。

小値賀町の人口は約2800人、小値賀本島を中心として、
その周囲に散在する大小17の島からなっている。
周辺の島々が平成の大合併で次々に他の自治体と合併する中、
小値賀町は住民投票により単独で生きていく道を選んだ。

nagasaki

合併後の暮らしや行政、島の未来、いろいろな意味で注目が集まる島なのである。

福江島からみた小値賀

記者自身もこれまで訪れたことがなく、なんだか遠くの島に感じていた小値賀。
実際に、<福江島>—<小値賀島>間の航路もあまり便利とは言えない。
周りの福江島の人で小値賀に行ったことがあるという人は少なく、
やはり佐世保や博多の人の方が幾分身近な島のようだ。
しかし、小値賀の様々な島活性化のための取組みは、インターネットやテレビなどのメディアを通してたびたび目にし、UIターンして活躍している方も多くいると聞き、人口規模も面積も小さいのに頑張っている島だなあと感じていた。
そのように人を呼びこむ小値賀の魅力って何なのだろう。
そんな小値賀を実際にみて、体験して、知りたいと思った。

いざ小値賀へ!

おねが

福江島から小値賀へは、博多―福江島を結ぶ「太古」に乗って行くことにした。
「太古」は唯一ダイレクトに小値賀へ行ける交通手段だ。
朝10:40福江港を出港し、13:30に小値賀へ到着する2時間50分の船旅。

フェリー1

直接行けるのは、一日にこの1便だけ。
太古の船内はきれいで、思い思いの場所で過ごすことができる。

船内

フェリーならではのゴロゴロ絨毯コーナーもあれば、
イスに座ってゆっくりもできる。
この日は平日で乗船客もまばらだった。
最長9時間半という長い航行時間のため、シャワーや個室、ペット同伴ルームなども完備された充実のフェリーなのだ。

新聞1

船内には図書コーナーもあり、各自治体の広報誌も読むことができる。

快晴、凪の海を進み、定刻小値賀到着

海

カンパンに出るとフェリーから小値賀本島が見えた。
第一印象は、「あれ!?山がない」だった。
五島列島といえば、“割と起伏のある山からすぐに海”という印象がある。
フェリーでの航海中もほとんどそんな風景が船窓を流れていた。
それに比べ、小値賀本島はなだらかな稜線を描き、
こじんまりとした温かい雰囲気の島だった。
天気が良かったせいもあるかもしれないが、
島が「ようこそ!」と言ってくれている気がした。
つづく
(TEXT:ありかわともこ)

離島経済新聞 目次

ご近所島を見にいこう!

島記者・ありかわともこのご近所の島を巡る旅。

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