つくろう、島の未来

2018年11月18日 日曜日

【ボランティアスタッフとの交流ライブ】東京から南に1000kmの小笠原諸島・父島で、ウクレレ弾き兼ポストマンとして活躍中のホマレさん 。連載コラムでもおなじみのホマレさんは年に1度は本土へライブツアーへ出掛けるのがライフワークです。今年3月、昨年の震災で甚大な被害をうけた石巻へライブツアーへ行ったホマレさんの特別ルポです。

[6]ボランティアスタッフとの交流ライブ

次の日の夜は、フジコちゃんへの二つ目のお願いだった
ボランティアスタッフの方々へ向けたライブだ。
会場は「ボランティア支援ベース・絆」が陣取る
元病院のロビーを使わせていただく。

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スタートは18時からだが、1時間ほど前から
戻ってきたボランティアスタッフたちが椅子を並べ、
それらしく準備してくれた。

ご近所の方も、集まってくれた。

さあ開始時間だ!

ここでもまた、日本地図を空に描き、小笠原の説明から。
交通が週に一便、片道25時間半の船しかないと僕が言うと
「俺は石巻の方がイイな」の声が聞こえ、皆が笑う。
ここでも小笠原古謡を演奏し、歌い始める。
耳を傾けてくれる皆さんの顔色を見つつ、静かな曲が続いた。

この辺でノリの良い曲を、と、
出てきたのがアニメ「サザエさん」のテーマだった。

僕も半信半疑で演奏し始めたのだが、幸い
「みんなが笑ってる~♪」と、大合唱となった。

僕がご近所の方に話し掛けていると、スッと真横に現れたフジコちゃん。
その手には花束が。
フジコちゃんはご近所の方へ語りかけた。
「こんな冷え込む夜に来ていただいてありがとうございます。
月命日にご用意させていただいたお花をどうぞ」
と僕に手渡し、僕からご近所の方へお渡しする。

文字どおり、僕に花を持たせてくれたのである。

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みなさんの笑顔も満開なので、
オリジナル曲「ゴンドラ・ムーン」を歌う。

この曲には最後のリフレインに決まった振りがあり、
神奈川から来た解体屋さんに踊ってもらえるようお願いしてみた。
最初、「それは無理」って顔をしていた彼らだが、
まったく予想外なことに、親方が踊り歌い始めたのだ!

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「真夏の夜の夢、夢夢ベイビー♪」。
そして1時間が過ぎ、最後にやはり僕のオリジナル曲
「Happiness」を歌う。
最後列のスタッフによるラインダンスは圧巻だった。

僕にとっても夢のような時間を噛み締めながら楽器、椅子と片付ける。

と、そこへ一人の年配の男性が登場。
「なんだ俺、時間知んなかったから今頃きちゃったよ」とのこと。
スタッフみんなで「次回はご連絡しますから」とお帰りいただこうとするが
「俺、ダンスしたかったんだよ彼女と」とスタッフの一人を指差す。
すると彼女も本気で「○○さん踊りたいね」と言う。

僕が「おとうさんは好きな曲あります?」と聞くと
「最近は『上を向いて歩こう』だな」とおっしゃる。
みんなの気持ちがひとつになった。
僕は再びウクレレをケースから取り出し『上を向いて歩こう』を演奏し始めた。
いつの間にかドレッドヘヤーのスタッフ、サダさんが
キッチンから大きなボウルを持ってきて、逆さにしてリズムを叩きだす。

おとうさんとスタッフ女性の手を取り合ったダンスは、続く続く続く・・・。
>>[7]へ続く。

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