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【島News】地元医師が施設を寄付。離島出身高校生の学びを支援する女子寮が萩市に完成

この春、山口県の萩市(はぎし)内に離島地域や遠方から高校進学する生徒が利用できる女子寮「萩市高校生女子寮(通称:レディースドームほほえみ)」が新設され、新1年生6名が入寮した。地元医師が萩市に施設を寄付したことで実現。管理人が常駐する食事付きの寮で、親元を離れて進学する生徒たちの学びを支援する。

新設された「萩市高校生女子寮」(写真提供:萩市教育委員会)

女子寮が少なかった萩市の悩みを解消

本州の西端近くの日本海に面した山口県・萩市は、市の沖合に見島(みしま)、相島(あいしま)、櫃島(ひつしま)、大島(おおしま)の4つの有人離島を有する。大島、相島、見島には小学校と中学校が設置されているが、高校はない。島外に進学を希望する場合、定期船の運行ダイヤの関係で島からの通学は難しく、下宿などに入居して高校に通うことになる。

萩市内には高校が3校あり、離島地域から毎年5〜10人程度の生徒が進学している。

親元を離れて進学する生徒のために食事付きの下宿が4軒営まれているが、4軒のうち3軒が男子生徒向けで、定員は33名。女子生徒が利用できるのは定員6名の1軒のみだった。

定員に漏れた場合は民間の賃貸物件などに入居し、一人暮らしや保護者が転居して同居する必要があるため、進学に際する女子生徒の負担は大きかった。

地元医師が施設を寄付、市が整備

この春、離島や遠方から高校進学する生徒が利用できる市営の女子寮「萩市高校生女子寮」が、萩市内に新設された。

萩市内のJR玉江駅近くで整形外科医院を営んでいた医師の池本和人さんが病院を閉院するにあたり、「市民のために役立ててほしい」と土地と建物を寄付し、市では懸案となっていた女子寮の整備を決定。市が約1億4600万円かけて施設を改修し、学生寮として整備された。

「萩市高校生女子寮」は定員9名。エアコン、勉強机、ベッド、クローゼットを備えた個室で、朝夕2食と弁当が提供される。寮費は電気代の実費を合わせて月額42,000円程度。談話室や食堂、保護者が利用できるゲストルームもあり、安全対策として防犯カメラを設置し、静脈認証システムを導入。管理人が寮に常駐する。

完成した「萩市高校生女子寮」には大島(人口約710人)から4名、市外から2名の新1年生が入寮し、高校に通っている。管理人の深野真実(まなみ)さんは、「住人同士が顔見知りの大島で育った生徒さんたちは人懐っこくて、ムードメーカーになってくれています。今年は第1期生として大島や通学の難しい他市町から進学した生徒さんが入寮しました。異なる地域の子ども同士ということで少し心配しましたが、大島の子たちが気さくに話しかけて、すぐに打ち解けたようです。6人とも元気に学校に通っています」と話す。

土地と建物を寄付した池本さんは「この地でしっかり勉強して、若い人に萩がふるさとで良かったと思ってもらえれば無上の喜びです」と寮の開設を喜んでいる。

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