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【島News】15の春で旅立つ中学生が開発した北大東島発の日焼け止め。発売から大好評!

3月11日、北大東島の中学校を卒業した卒業生6人が、商品開発に携わった日焼け止め「サンウィン UVジェル」が販売を開始した。4月1日には那覇市のコープあっぷるタウン店で店頭販売が行われ、6人が店頭に立った。

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「北大東島の中学生が開発しました」。4月1日、コープあっぷるタウン店に設けられた特設スペースでは、北大東島出身の生徒6人が、自ら開発した日焼け止め「サンウィン UVジェル」をPRする声が響いていた。

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パッケージに表示されるSPF(紫外線防御効果)は「50+」、PA(UV-A防御指数)は「++++」。いずれも国内で販売されている日焼け止めの最高数値だ。成分には、北大東島に自生する月桃(げっとう)や、沖縄特産の柑橘・シークワーサーの精油などが含まれる。

「サンウィン UVジェル」は、コープおきなわが提供するキャリア教育の一環で開発されたもの。昨年9月から北大東中学校でコープおきなわやメーカー担当者によるワークショップ形式の授業が行われ、生徒らの意見をもとに商品が企画された。

北大東中学校の卒業式に合わせ、3月11日に発売された「サンウィン UVジェル」は、九州沖縄地区の8生協が連合するコープ九州のカタログに掲載されると、1週間で250万円を売り上げた。

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コープおきなわのキャリア教育は、小・中学生の自立心を養うことを目的に、これまで沖縄の伊平屋島や粟国島、滋賀の沖島や新潟の粟島でも実施されている。「サンウィン UVジェル」は7例目となるが、これまではアイスクリームや冷凍餃子などの食品開発が主だったため、食品以外の開発としては初の取り組みである。

プロジェクトを指揮するコープおきなわの石原修さんは、目標の売り上げ本数を2〜3万本、金額ベースでは3600〜5000万円と定める。その理由は「売り上げが5000万円を超えると、地域にとっての経済的価値が高まる」からだ。

1本あたりの定価は1,800円で、1本につき15円が北大東島に寄付される仕組み。「年間30万円ほどを島に還元できれば」と石原さんは期待を込める。

「サンウィン UVジェル」の製造を担当したジャパンビューティプロダクツは、福島で40年以上、化粧品の開発製造・販売を行っているメーカーだ。ベースとなる成分は同社担当者が指導し、追加成分や商品名などを生徒たちが考えた。

その結果、保湿効果が期待できる月桃や、シークワーサーの精油をはじめ、生徒らの希望でさまざまな成分が追加され、「原材料でいえば、非常に豪華な成分になった」とジャパンビューティプロダクツの米川拓児さんは話す。

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通常の日焼け止めは50〜80gが主流だというが「サンウィン UVジェル」は250g入りでポンプ式。こうした仕様の背景にも、「家の玄関に置いて家族みんなで使ってほしい」という生徒が考案したコンセプトがあるという。

開発に携わった生徒6人は皆、北大東島育ち。人口約600人の北大東島には高校がなく、幼稚園から中学校まで共に机を並べた6人は、この春、揃って島外の高校に進学した。

那覇市内の工業高校に進学した仲宗根浩介さんは、中学3年時の級長を務めていた。将来は自動車整備士になりたいという仲宗根さんは、「北大東島には自動車整備士が2名しかいないので、自分が戻って整備士になりたい」と話す。今回のプロジェクトについては「男なので日焼け止めには最初、興味がなかったが、香料や成分にいろんな種類があることも学べてとても勉強になった」と振り返った。

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4月1日の店頭販売では、販売開始から5時間で目標の100本が完売。この日の売り上げだけで、島に還元される金額は1500円となった。

うふあがり島で育った6人が開発した「サンウィン UVジェル」は、ふるさとに貢献する宝として、彼らと共に島外へと羽ばたいていった。

※「うふあがり島」……琉球地方の言葉で「うふ(大)あがり(東)」

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