つくろう、島の未来

2024年04月19日 金曜日

つくろう、島の未来

瀬戸内海の島々や港を舞台に、地元住民らが企画する「マルシェ」や「マーケット」が多数開催されている。秋のお出掛けシーズンに、開催される島々のイベントを紹介します。

愛媛県・大三島 大三島参道マーケット

来月10月11日に愛媛県今治市・大三島(おおみしま)の宮浦港から大山祇(おおやまづみ)神社に続く参道で第2回目となる「大三島参道マーケット」が開催される。しまなみ海道が島に架橋されて以来、港の利用客が減り、人通りが少なくなってしまった参道に活気を取り戻そうと、地元住民らで構成される実行委員が今年から始めた同マーケットでは、島でとれた野菜や柑橘を販売するほか、手作りの工芸品も販売する。

物品販売のほかにも、大三島分校の生徒達が新地地区内の昔の建物を案内する「歴史トラベラー新地」や、大山祇神社で結婚式を挙げる2人が参道を歩く「参道WEDDING」などのプログラムも予定されている。実行委員長の林さんは「参道の賑わいを見て、自分も参加しようと参道沿いに住む住民が商品を並べてお店を出す場面もあり、参道はさらに賑わった」と5月3日に行われた第1回目の様子を語った。

■日時:10月11日(土)
■会場:大三島島内、宮浦港から大山祇神社に続く参道
■URL:http://www.shimanowa2014.jp/event_introduction/em015.html

岡山県・宇野港 UNOICHI〜海がみえる港のマルシェ〜

一方、10月26日には小豆島(しょうどしま)や豊島(てしま)、直島(なおしま)へ渡る玄関口である岡山県の宇野港にせり出した芝生広場で、第2回目となる「UNOICHI〜海がみえる港のマルシェ〜」が開催される。7月20日に行われた第1回目には、小豆島や直島、豊島のほか岡山県内の多地域から約30の飲食・物販ブースが出店し、3,000人以上の人が訪れる大盛況となった。

UNOICHIの実行委員である馬場さんは「宇野港に各島々、地域からそれぞれの食材や料理が集まる。海を一望できる会場で秋を楽しみながら、様々な地域の方との新しい出会いも楽しんでもらえれば」と語る。

■日時:10月26日(日)10時〜15時
■会場:宇野港にせり出した芝生広場(JR宇野駅・各フェリー乗り場より徒歩約5分)
■URL:http://unoichi-tamano.com/

兵庫県・沼島 物々交換マルシェ

また、淡路島(あわじしま)の南約4.6kmに位置する沼島(ぬしま)では「物々交換マルシェ」というユニークなマルシェが行われている。こちらは、沼島総合観光案内所「吉甚(よしじん)」が運営するマルシェで地元住民が水揚げした魚を、観光客が持参した物と物々交換するというもの。同マルシェは今までに5回開催し、のべ600人以上が参加。リピーターも多い。

物々交換マルシェを運営する吉甚の大原さんは「物々交換マルシェでは単に品物と魚の交換だけではなく、物語を交換している。観光客と地元住民の間にはあたたかい交流がうまれています」と話す。次回の物々交換マルシェは秋頃開催予定だ。

■日時:未定(次回は秋頃開催予定)
■会場:沼島総合観光案内所 吉甚
■URL:http://www.nushima-yoshijin.jp/

秋の深まる季節、島の味覚が楽しめるイベントに出掛けてみるのはどうだろう。

(離島経済新聞社編集部)

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