つくろう、島の未来

2018年11月18日 日曜日

自転車部品や釣具などの開発製造と販売を行う株式会社シマノ(大阪府堺市)が7月の西日本豪雨で被災した「瀬戸内しまなみ海道」の島々を応援するフェアを企画。東京の「OVE南青山」(東京都港区)にて11月2日(金)まで島々の写真展や物産販売が開催されている。

自転車がディスプレイされた「OVE南青山」店内

「しまなみ海道」の島々を応援するフェア

広島県尾道(おのみち)市から瀬戸内海の向島(むかいしま|広島県)、因島(いんのしま|広島県)、生口島(いくちじま|広島県)、大三島(おおみしま|愛媛県)、伯方島(はかたじま|愛媛県)、大島(おおしま|愛媛県今治市)の6つの島々を橋で結び、四国の愛媛県今治(いまばり)市に至る全長約70キロの自転車専用道「瀬戸内しまなみ海道」は、多くのサイクリストが集まる観光地として注目を浴びている。

7月の西日本豪雨では、「瀬戸内しまなみ海道」の推奨ルートを示す「ブルーライン」沿いの一部が土砂崩れの被害を受けた。すでに撤去作業が完了しており通行には問題ない状態だが、観光客の数は7割程度に減少したまま回復が遅れている。

このほど「瀬戸内しまなみ海道」の島々を応援するフェア「Shimanami Perspectives ─旅するしまなみ|笑顔の島々」がスタート。自転車部品や釣具などの開発製造と販売を行う株式会社シマノが運営するカフェ「OVE南青山」(東京都港区)で、11月2日(金)まで写真展や物産販売を実施している。

島を感じる写真展と物産販売

「自転車のある生活」をサポートするサイクルライフコンシェルジュが常駐する「OVE南青山」はでは、コンシェルジュが「瀬戸内しまなみ海道」への旅の相談にも応じる。

また、弓削島(ゆげじま|愛媛県)の「Kitchen 313 Kamiyuge」の焼菓子や、大三島「島香房」のジュース、しまなみのガイドブックなどを販売。カフェでも、しまなみから取り寄せた食材を一部使用したメニューが提供される。

しまなみ海道のガイドブックや、島から取り寄せたみかんジュース、焼き菓子を販売

店内では、2011年に東京から弓削島に移住して編集者・ライター・フォトグラファーとして活動する宮畑周平さんの写真展を開催。「しまなみ海道で働き、暮らす人々」をテーマに、19組の島人を撮り下ろした写真が並ぶ。

店内壁面に、しまなみ海道で働き、暮らす19人の写真が並ぶ

「旅は人に出会って触れ合うことが醍醐味」と語る宮畑周平さん。妻の真紀さんが経営するパンと自家焙煎珈琲の店「Kitchen 313 Kamiyuge」では看板をあえて出していない。島を訪れる旅人が地元の人々に道を尋ねることで、会話のきっかけにしてほしいからだという。

「このイベントに向けて、農家、パン屋、カフェ、醸造家、陶芸家など、島で生きる、さまざまな生業の人たちを撮影しました。写真展を見て、豪雨災害にも負けない彼らに会いに来てほしいです」(宮畑さん)。

島を身近に感じるワークショップ

フェアの一環として10月19日(金)に島で暮らし、島を旅しながら働くリモートワークの実践者を招き、働き方について考える「働き方シフト」ワークショップが開催された。

当日は働き盛り世代の男女16名が参加。島を拠点として媒体制作に携わる宮畑さんと、各地を旅しながらライターとして活動する松田然さんが自身の経験を話し、参加者が自身の働き方について気づきや課題を話し合った。

10月19日に実施されたワークショップと、島の食材を使ったイベント限定のお弁当

参加者からは「やってみたいことがあり、前向きな一歩を踏み出すきっかけになった」などの反響があり、宮畑さんらは「現代は、好きなことを仕事にできる時代。心が喜ぶことを小さくでも始めてみることがおすすめ」などとコメントした。

「Shimanami Perspectives ─旅するしまなみ|笑顔の島々」は、「OVE南青山」(東京都港区)で、11月2日(金)まで。


【関連サイト】
OVE南青山

関連する記事

ritokei特集