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【島News】通信網や施設整備し企業誘致。ITの島目指す姫島の取り組み(後編)

姫島(ひめしま|大分県)で、高速インターネット通信網の整備やサテライトオフィス施設が完成し、43年ぶりに島外企業が進出。2018年の年初からIT(情報技術)企業2社が営業を開始した。「ITの島」として地域活性化を目指す姫島の取り組みを取材した。(写真提供:姫島村)

(記事前編はこちら)

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大分県 国東半島の沖約5キロメートルに浮かぶ姫島

貸オフィスを整備しIT企業2社を誘致

姫島村は旧姫島小学校の理科棟を改修し、2017年12月に「姫島ITアイランドセンター」を開設。高速通信網を備えた事務所として一般企業向けに賃貸を開始し、東京都のIT企業2社が2018年の年初より同センターでサテライトオフィスの営業を開始。島にとって43年ぶりの企業進出となった。

企業が本拠地から離れた場所に設置するサテライトオフィスの推進は、若者の地方定住や交流人口増による地域の活性化につながるとして、近年期待されている。姫島に進出した2社は、インターネット回線を通じて東京の本社と結ばれ、本社と連絡を取り合いながら島で日々の業務を行う。

システム開発会社「株式会社ブレーンネット」(本社・東京都千代田区)では、地元での勤務を希望した30代の社員1名がUターンし、サテライトオフィスで勤務する。同社では5年後までに10名程度への拡大を目指している。

ネット販売用アプリケーション開発の「株式会社Ruby開発」では、サテライト開設にあたり新規採用を実施。福岡のIT企業で働き、趣味の釣りを楽しめる離島地域で働きたいと志願した30代の社員1名が入社した。同社では将来的に15名程度の採用を計画しており、両社による雇用創出に期待がかかる。

2017年12月に完成した「姫島ITアイランドセンター」

姫島を「ITの島」へ

姫島村では2018年度に既存施設の一部を改修したコワーキング(※)スペースの開設も予定している。フリーランスで働く個人事業主の利用や企業合宿、姫島でサテライトオフィス開設を検討する企業などの受け皿とする計画だ。

※コワーキング……事務所や会議室、打ち合わせなどのスペースを共有しながら独立した仕事を行う働き方

姫島村役場の担当者は、「これまで島には仕事が少なく、島で育った子どもたちが進路を考える際に島を選択肢にできなかった。子どもたちが地元に帰ってくることができるよう、仕事の場をつくっていきたい」と期待を込める。

2018年度、姫島村では、観光客なども多く利用する定期船の待合所に公衆無線LANが利用できるWi-Fiスポットの設置も計画。今後も「ITの島」として産業や観光の活性化に取り組んでいく。

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