つくろう、島の未来

2019年05月26日 日曜日

2015年で設立12周年を迎えたNPO法人「訪問理美容ネットワークゆうゆう」は、山間部や離島地域で理美容室に来店できない人に訪問理美容を行う団体。設立経緯、今後の展望を同法人代表に聞いた。

■島の女性にヘアアレンジを。訪問理美容12年の団体

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高知県高知市に拠点を構えるNPO法人「訪問理美容ネットワークゆうゆう」は、訪問理美容と、メイクや着付けなどの講習会を通じた地域交流を行う団体。同法人が誕生した2003年以来、山間部や離島地域など、理美容室のないエリアを訪問し、美容活動を行ってきた。現在は、瀬戸内海に浮かぶ香川県・塩飽(しわく)諸島の志々島、牛島、本島、与島、岩黒島、櫃石島や岡山県・笠岡諸島の高島、六島など、多くの離島地域で定期的に出張理美容を行っている。

理美容室のない島では、施術を受けるために本土に渡らなければならない。本土側の美容室でパーマなどで2時間待つこともあったという住民からは、「帰りの便が気になってしまい、安心して美容室にいられない」という声もあった。同法人代表の西岡 貢さんは、「島内で理美容を受けることができて、とてもうれしいと喜んでいただけます」と語る。

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同法人を設立したきっかけは、西岡さんが母親の喜ぶ姿を見たこと。母親が施設に入居していた際、差し入れ代わりにヘアメイクをしたところ、とてもうれしそうな様子を見せた。それを見た西岡さんは「美容を利用できないところにいる他の女性も求めているのでは」と感じ、訪問理美容をスタート。今でも同法人ではカットデザインに力を入れている。

訪問理美容を提供する団体は他にもあるが、今後、同法人では、福祉美容、訪問理美容の定義づくりを行い、ヘアアレンジにこだわった訪問理美容の普及を目指す。また、地域リーダーの育成に力を入れて、地域で訪問理美容をスタートしたい人の支援も行っていく。西岡さんは「地域との関わりが深いので、地域の悩み事を一緒に解決する取り組みも行っていきます」と今後の抱負を語った。


【関連サイト】
NPO法人「訪問理美容ネットワークゆうゆう」ウェブサイト

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