つくろう、島の未来

2019年05月23日 木曜日

国土交通省が掲げる「小さな拠点(※)」を推進するため、長崎県で「小さな楽園プロジェクト」が始まった。2015年度から、南島原市の旧加津佐町地区と奈留島(なるしま|長崎県五島市)で実施。奈留島では移動販売車を利用した生活支援サービスの立ち上げが計画されている。

※小さな拠点とは…小学校区など、複数の集落が集まる地域において、商店、診療所などの生活サービスや地域活動を、歩いて動ける範囲でつなぎ、各集落とコミュニティバスなどで結ぶことで、人々が集い、交流する機会が広がっていく。新しい集落地域の再生を目指す取組[国土交通省配布『【実践編】「小さな拠点」づくりガイドブック(本編)』(2015年3月発行)より引用)]

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生活支援の移動販売車

収益性のある事業づくりを行ない、継続的な集落維持につなげる計画

長崎県の「小さな楽園プロジェクト」は、人口減少に伴い、地域の小売店や病院が減少するなか、「学校区」等を起点に集落の周辺部を結び、地域再生を目指す計画。

同事業は昨年10月に地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)の交付対象事業に選ばれた。

奈留島では島内で協議会を開き、2016年3月にまちづくり計画を策定。2015年度から試運転を実施してきた移動販売車のお披露目を2016年4月1日に行ない、今年度より本格稼働が始まった。

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協議会の様子

移動販売車では、高齢者の買い物支援を実施。長崎県企画振興部地域づくり推進課の担当者は「販売車では買い物支援をするだけでなく、買い物の際、販売車に集まる市民の交流促進も意図しています。そうした交流で高齢者を見守る意識や高齢者自身の生きがいを生むことが大事」と話す。

「小さな楽園プロジェクト」では生活支援サービスの提供と並行し、地域活性につながる事業の立ち上げも予定されている。

「行政の支援だけで生活支援サービスを維持する仕組みはつくりにくいため、収益を生む事業の立ち上げから、交付金がなくなった後も地域住民の力で回せる仕組みづくりに取り組んで欲しい」(長崎県担当者)。


【関連サイト】
長崎県ホームページ内
長崎県における地方創生の総合窓口(政策企画課)

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