つくろう、島の未来

2019年08月20日 火曜日

平郡島(へいぐんとう|山口県柳井市)では、2014年に地域住民と柳井市島外の企業が参加する「平郡島まるごとブランド推進協議会」が発足。同市の地域活性事業として、島の特産品開発が行われてきた。2015年11月10日、内閣府地方創生推進室より発表された「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)先駆的事業分(タイプI)」の交付対象に「企業と離島地域が連携した特産品開発・販路開拓支援事業」が選ばれた。

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特産品として開発された「石積み芋スティック」

高齢化地域に雇用を生み、若者の移住促進を目指す

柳井港から船で約100分、人口368人の平郡島は住民の8割が65歳以上という超高齢化地域。柳井市総合政策部地域づくり推進課の担当者は「このままでは島での生活が成り立たなくなる。若者に住んでもらえる島をつくるため、雇用創出が必要」と話す。

そこで平郡島まるごとブランド推進協議会が発足。同協議会は、島の産業を利用した商品開発に取り組み、2015年10月には、カルビー株式会社の協力を得て開発された菓子「石積み芋スティック」を発表した。

平郡島には山間部を石積みで開いた伝統的な棚田や段畑があり、「石積み芋スティック」は、この石積み畑で生産されたさつまいもを原料としている。

以前は、農家が自家消費のために生産していたさつまいもだが、特産品開発のため生産量を増やし、2012年にはオリジナル焼酎の製造を開始。また、地域ブランドをつくるため、菓子の製造にも踏み切った。「さつまいも以外にも、水産物を利用した加工品を開発していくというアイデアが出ている」(柳井市担当者)。

柳井市は「さつまいもの特産品開発だけでは雇用を大きく増やせないので、さまざまな仕事を組み合わせて仕事をつくっていきたい。平郡島でどんな働き手がいるのかを可視化して、若者に来てもらえる体制づくりも進めたい」(柳井市担当者)と意欲を見せる。

【関連サイト】
柳井市ホームページ

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