つくろう、島の未来

2019年04月20日 土曜日

馬島のある山口県東部地域はサザンセト(南瀬戸内海)と呼ばれている。温暖な気候に恵まれる馬島で地域おこし協力隊として活動する藤田枝里香(えりか)さんに、島での活動について話を聞いた。

■騒音のない、自然の音だけが聞こえる馬島での活動

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山口県東部に位置する馬島(田布施町)は、対岸の麻里府(まりふ)港から渡船で8分。約30人が暮らしている。藤田枝里香さんは2013年から地域おこし協力隊として馬島に赴任。今年で3年目を迎える。

元々、地元広島でグラフィックデザイナーをしていた枝里香さん。その後、上京しテーマパークの仕事に就くが、次第に地元に近い田舎での暮らしに憧れを抱くようになった。そこで、デザイナーの経歴を活かしつつ、人と接することができる仕事がしたいという想いから、地域おこし協力隊として田布施町・馬島へ移住することを決めた。

2014年4月には協力隊の同期として島に赴任した藤田敬太郎さんと結婚。島では約半世紀ぶりとなる結婚式を行い、住民や島外から訪れた約100名に祝福された。枝里香さんは「当日は自治会長さんが用意してくれた100人分のお刺身や、島のおかあさんたちの手づくりの3段ウエディングケーキに感動しました」と話す。

現在、2人は馬島にあるキャンプ場の管理や、山口県東部地域で親しまれている豆茶の栽培・商品化やイベントの開催などさまざまな活動に携わっている。

2014年から続けている「もぐモグ」は、「もぐ(収穫する)」と「モグモグ(食べる)」を掛け合わせたイベント。島外から参加者を募集し、野菜の収穫や調理を行っている。2015年6月には第4回目のもぐモグを開催し、25名が参加。枝里香さんは「野菜を収穫して、調理して野菜の美味しさを実感してもらうことで新しい食育の形になれば」と話す。また、「過ごしやすい気候だけれど観光客の少ない時期に、イベントを行うことで島に人が来てくれれば」とイベント開催の意図を話す。

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収穫を行う畑は、藤田さん夫婦が住民の手助けを得ながら長年使われていなかった畑を開墾したものだ。イベント参加者には子どものいる家族での参加が多く、学校のない馬島の住民からは「子どもの声が聞こえるだけで嬉しい」という声もあがっている。

現在、藤田さん夫婦は島暮らしの希望者が島に滞在できる拠点をつくれるよう、スモールハウスを建てる計画をしている。今後の展望について枝里香さんは「未経験なので、まずは自分たちの小屋を予定していますが、ゆくゆくは希望者のスモールハウスづくりをサポートするなどして住民を増やしたい」と話した。


【関連サイト】
「田布施の馬島web」>> http://umashima.web.fc2.com/

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