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【島Topcs】住民参加で支援する子どもの学び。石垣島の教育事業「冠鷲プロジェクト」の5年目

2011年度より石垣島でスタートした教育事業「冠鷲プロジェクト」。住民参加で子どもの学習機会を作り、5年目を迎えた同プロジェクトの担当者に活動内容を聞いた。

■目的は「学習の意識付け」。クラブ活動前の隙間時間で学習

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新栄町婦人会の夏休み学習支援の様子

石垣市教育委員会が主催する教育事業「冠鷲(かんむりわし)プロジェクト」が今年で5年目を迎えた。県内で下位だった石垣市の小学生の学力向上を目標に、2011年度からスタート。子どもの生活調査や知能検査、学習支援など7つの強化事業を柱に活動が続けられてきた。

プロジェクトの目的は「学習の意識付け」。石垣市教育委員会とスポーツ少年団、シルバー人材センター、マーチングバンド、公民館などの地域団体が協力し、子どもの学習機会をつくってきた。週2回、授業後とクラブ活動前の隙間時間に学習機会を設けて学校の宿題をしたり、保護者が用意したプリントを使って勉強するなど、昨年度は520名の小学生が参加した。

同プロジェクトを担当する石垣市教育委員会いきいき学び課の大濱明彦さんは、「子どもはもちろん、大人への意識付けも大事」と話す。

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戦争体験学習の様子

各協力団体では、地域の保護者が中心となり子どもの学習支援を行っている。教育委員会はそうした団体とネットワークをつくり、月々の活動を共有するほか、年2回、意見交換の場を設定。毎年10月頃には石垣市全体で「地域教育懇談会」も実施。懇談会では、協力団体の保護者だけでなく、青年団をはじめ、市民全員で子どもの学習について話し合う。「共働きの家庭が多いので、保護者に負担が掛からないように配慮して、協力を得られるよう工夫しています」(大濱さん)。

ある団体では、学習支援の取り組みをチラシにして各家庭に配布することで、地域で子どもを教育する意識が生まれた。「実際に中間テストの成績が上がると、子どもだけでなく親も嬉しい。だから、誰かに任せきりではなく『わたしも!』と参加してくれるようです」(大濱さん)。

カンムリワシは石垣市の市鳥。幼少期に「冠」が成長するカンムリワシの「冠」を「学力」に見立て、学力向上の願いをプロジェクト名に込めている。同プロジェクトは、今年度から実施対象を中学生まで広げた。「今年で5年目。最低でも、初年度に小学生だった子どもが中学校を卒業するまで取り組みたい。義務教育が終わるまでに『学習の意識付け』ができていれば、大人の手が離れても勉強していく意欲が身につくと思います」(大濱さん)。

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