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【島Books&Culture】パワフルなおじい・おばあが日本の救世主に?!|島をより深く味わう1曲

  • 『Come on and Dance 小浜島』
    KBG84(つちだきくお&小浜島ばあちゃん合唱団)
    (テイチクレコード/1,389円+税)

歌とダンスで島を盛り上げるパワフルなおじい・おばあが日本の救世主に?!

4人に1人が65歳以上という「超高齢化社会」に突入した日本。2016年の日本人の平均寿命は過去最高を更新し、今後さらなる上昇が見込まれている。今では定年を過ぎて働くのは当たり前で、80、90歳になっても現役を貫く超人的な高齢者も増えてきている。そこで近年、島のパワフルなおじい・おばあを広告塔に、“まちおこし”をしようという思い切った取り組みが全国各地で広がっているというから面白い。

今年4月、彗星のごとく現れ話題をさらっていったのが、北海道は利尻島から誕生した、異色のHIPHOPグループ「リーシリーボーイズ」だ。メンバーは利尻島在住の現役漁師で、合計年齢246歳というスーパーおじいちゃん3人組。そのキャッチーな設定に目が行きがちだが、デビュー曲「ウィーアー リーシリーボーイズ」は、作詞をNONA REEVESの西寺郷太氏、作曲をHALFBY(ハーフビー)氏と西寺氏が担当した正真正銘の本格ラップチューン。歌詞には利尻地方の方言が使われており、方言ラップならではの独特な響きと軽快なサウンドに交じるどこか温かな雰囲気が魅力となっている。

利尻町役場のYouTube公式チャンネルにアップされたミュージックビデオは、テレビ番組やSNSでも大きな話題になった。人生の大先輩がノリノリでステップやジェスチャーを披露するその姿は微笑ましくもあり、ゆるキャラ的なかわいさについ応援したくなってくる。デビュー後はテレビ番組やイベントに引っ張りだこで、その宣伝効果は絶大だ。

北に利尻のおじいがいれば、南ではエネルギッシュなおばあたちが黙っていない。沖縄県・八重山諸島のほぼ中央に位置する小浜島には、“天国に一番近いアイドル”として、平均年齢84歳の「KBG84」(小浜島ばあちゃん合唱団)が活動している。デビュー曲「Come on and Dance 小浜島」は、島在住のシンガーソングライター・つちだきくお氏とおばあたちが作詞したアップテンポなダンスナンバーだ。沖縄民謡にテクノポップが混ざった明るいサウンドにのせて、おばあたちが優しく力強い歌声で島の美しい自然への感謝を歌う。「人生は80歳からが楽しい」というのがおばあたちのキャッチフレーズで、その笑顔で見る人を元気にしていっている。

「若い者には負けていられん!」と生涯現役で人生を謳歌するおじい・おばあの姿はかっこよく、美しくもある。自分たちが生まれ育った愛すべき島のため一肌脱いでやろう、というその心もまた粋。日本の心と知恵を若い世代へ繋げるためにも、高齢者が元気でいられる社会をつくることが大事になってくるだろう。今後も日本のスーパー高齢者の活動に期待したい。

(文・北坊あいり)

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