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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #84 長崎・伊王島 ペーロン大会1

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、長崎市の離島・伊王島(いおうじま|長崎県長崎市)の船漕ぎ競争「ペーロン大会」の模様をお届けします。

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長崎市の南西海上10kmにある伊王島。神功皇后が新羅征伐(しらぎせいばつ)の折、この島の美しい風光を称して祝詞を賜ったという故事にちなんで「祝島」(いはふじま)と呼ばれるようになったというのが島名の由来となったという。

伊王島は真隣にある沖之島と3本の橋で架橋されるため、さながら一つの島の様だ。また2011年には伊王島大橋が架橋し、本土とも陸続きとなった。かつては炭坑の島として栄えた伊王島で、ペーロン大会が行われるということで、伊王島大橋を渡り島に入った。

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ペーロンとは、長崎地方の各地で6月初旬から8月中旬頃までに開催される舟漕ぎ競漕のこと。中国から伝えられた白龍(パイロン)から語源といわれ、300年以上の歴史がある。

見事な夏晴れの中、橋を渡って島に入ると沖之島天主堂が現れる。ペーロン大会が行われる伊王島港は、もう少し先にある。

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かつて炭坑の島として栄えた伊王島は、炭鉱の閉山によって人口減少の一途を辿り、ペーロン大会も昭和59年を最後に途絶えていたのだが、平成7年に島人達の要望により復活している。これまで多くの島祭りを訪れているが、一度途切れた祭りを復活させている地域は珍しい。そんな島人たちの想いが詰まったペーロン大会が行われる港に10時過ぎに到着した。

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会場では、日の丸旗が振り下ろされたのをスタートの合図に、勢いよくペーロンが漕ぎ出され、夏の暑さに負けない熱い戦いが繰り広げられていく。

父親がレースに出ているのか、一生懸命声援を送る家族もいて、微笑ましい光景が溢れていた。途中、定期船が港に入ってくると、皆礼儀正しく定期船を優先的に通していく様子も島の祭りらしく、こちらも和んでしまう。

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伊王島・ペーロン大会2へと続く

◆祭情報◆
日程 毎年8月第一日曜日
場所 伊王島(長崎県長崎市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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