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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #82 兵庫・家島 天神祭(本宮)1

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、古くより風待ち潮待ちの避難港として栄えてきた家島(いえしま|兵庫県姫路市)の海上安全と五穀豊穣を祈願して奉納される神事、天神祭(本宮)前編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

瀬戸内海・家島諸島の中央に位置する家島。神武天皇の時代、瀬戸内海を航海中に立ち寄った天皇が「波静かにして家の中に居るようである」と仰せられ、そこから家島の名がついた。古くから、瀬戸内海を通る多くの船舶には、風待ち潮待ちの島として重宝されてきた家島の天神祭を見に、姫路に向かった。

前日の宵宮にて、日没後、夕日に染まる船上獅子舞に心奪われた後、家島に宿泊し翌日の本宮を迎えた。朝7時くらいから笛や太鼓の音が島内に響き始め、宮(みや)と真浦(まうら)集落から檀尻船(だんじりせん)が家島神社へと向かって出発した。

まだ夏の日差しもそれほど強くない朝の瀬戸内海を、様々な色の旗や御札で飾り付けられた檀尻船がゆっくりと進んでいく様は、非日常の光景.。人々の様々な想いを乗せたその姿は、とても美しかった。

家島神社に檀尻船が到着すると、皆列を組み、長い階段を登って家島神社へと参拝する。家島十景にも選ばれている「天満霊樹(てんまれいじゅ)」を進む舞手たちの姿は厳かな雰囲気を感じさせる。こういう光景に出会えるのも、島の祭を撮影している醍醐味のひとつだ。

その頃、神社には島の住民が集まり、境内が活気に包まれる。たくさんの島人が、感謝を伝え、大切な人の無病息災を祈ったりしているようだった。

その後、幻想的な巫女舞など神事が粛々と執り行われた後、樽酒が勢い良く開けられ、お神酒が振る舞われた。お神酒をいただき、こちらも祭気分が盛り上がってきた。

兵庫県家島・天神祭(本宮)2へと続く

◆祭情報◆
日程 毎年7月24日(宵宮)・25日(本宮)
場所 家島(兵庫県姫路市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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