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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #77 和歌山・紀伊大島 盆踊り 2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、串本節が名高い大島(おおしま|和歌山県串本町)の盆踊り 後編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

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和歌山・紀伊大島 盆踊り2

蓮生寺(れんしょうじ)・本堂には新盆を迎える方の戒名が書かれた提灯が飾られ、仏さまを島の人々がお迎えする。そんな温かい心に包まれた境内で、盆踊りが始まった。櫓の下に吊るされた和太鼓の軽快なリズムに合わせて、最初は櫓を囲んだ小さな輪から始まり、どんどんと大きくなっていく。その内、まわりで見ていた人たちが次々と踊りの輪に加わって、踊る人の数も増え、輪は二重になっていった。踊りの輪がみるみる広がっていく様に、見ているこちらもテンションが上がってくる。

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紀伊大島の盆踊りは、賑やかな踊り、少し厳粛な踊りが織り交ぜられた、バラエティーに富んだ盆踊りだ。炭坑節や河内音頭といった有名な音頭に加え、地元の串本節などもかかる。歌謡曲の「人生色々」もかかり、老若男女、皆楽しそうに踊っている。

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こんな楽しそうな空間なら、ご先祖様たちもうれしく見守っていることだろう。小さな子どもたちも、前の人の踊りを見ながら見よう見まねで、たどたどしくも可愛らしく踊っている。こうやって踊りを覚えていき、地域の伝統的な盆踊りが引き継がれていくのだなぁと感じる光景だ。

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昔は夜遅くまで踊ったらしいが、最近は夜9時にはお開きとなり、翌日へと続く。最終日には、「極楽丸」という灯籠船が流され、紀伊大島の盆踊りは終わる。南紀の小さな島で、脈々と受け継がれる盆踊りは、黒潮流れるこの島の気候と同じように、あたたかな行事だった。

◆祭情報◆
日程 8月14~16日
場所 大島(和歌山県串本町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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