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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #75 香川・女木島 住吉神社大祭 2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、高松港の北約4kmに浮かぶ女木島(めぎじま|香川県高松市)の住吉神社大祭 後編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

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香川・女木島 住吉神社大祭2

島内巡行に向かった太鼓台と御神輿だが、真夏日の開催ということで、太鼓乗りも担ぎ手も皆必死の形相だ。途中休憩を入れて、交代しながらでも、激しい練りを続ける巡行は体力を消耗する。撮影している僕ですらしんどいのに、太鼓乗りや担ぎ手たちのしんどさは想像を絶するだろう。そんな気持ちを見越してか、見物する島人から給水があるのだが、そのやり方も実にワイルドで流石男の祭といった感じだ。

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そんな真夏の太陽にも負けない男たちの頑張りで、無事に御旅所となる八幡神社へと到着した。ここでお昼休憩をした後、再び島内を巡行し、住吉神社へと戻っていく。獅子舞が奉納されたり、御払い等の神事が執り行われた後、太鼓台と御神輿は、八幡神社前の瀬戸内海へと向かった。

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女木島住吉神社大祭の一番の見どころである海中での「あばれ太鼓」だ。夏の瀬戸内海を勇壮な太鼓台が、太鼓を打ちながらゆっくり進む様子は、海の男たちの心意気感じる風景だ。

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海から上がり、海水を含んだ重い太鼓台を無事に住吉神社まで担ぐと、最後の練りが行われる。「男に対して手加減をするのは失礼」、暴れてやるのが礼儀という考えから、太鼓台の担ぎ手たちは徹底的に暴れる。

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顔が地面に付きそうになろうが、太鼓乗りたちも必死で太鼓を打ち鳴らす。それが島の男になるということの証なのだという。太鼓乗りの背中の土が、練りの激しさを物語っていた。数多くの太鼓台を見てきたが、瀬戸内の小さな島で受け継がれてきたあばれ太鼓は、漢気感じる勇壮な祭だった。

◆祭情報◆
日程 女木島・男木島隔年交換の8月第一土・日(2016年は男木島開催)
場所 女木島・男木島(香川県高松市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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