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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #70 沖縄・奧武島の海神祭2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、周囲1.7kmの小さな島・奥武島(おうじま|沖縄県南城市)の海神祭 中編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

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沖縄・奧武島の海神祭2

「赤いハチマキの西」と「白いハチマキの東」に分かれた奥武島・海神祭のハーリー競漕の七番勝負は、「御願(うがん)ハーリー」から始まる。練習を重ね、この海神祭のハーリー競漕に賭けてきた両陣営は、それぞれ円陣を組み、気合を入れて勝負へと向かった。

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最初の御願ハーリーは、漕ぐ距離の一番長いコースになるため、漕ぎ手たちが最後まで集中力を切らさず、息を合わることが勝利への鍵となる。山育ちの身としては、櫂(エーク)のみを使い、爬竜船(はりゅうせん)で長い距離を進んでいくというのは尊敬に値するのだが、乗り手たちは呼吸を見事に合わせて、陽の光を浴びてキラキラ光る海の上をグングン進んでいく。かなりの体力と技術が必要だと思うが、漕ぎ手たちは疲れを見せず気合十分で、さすが海人(うみんちゅ)の島・奥武島といったところだ。

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勝負がつくと、勝った方が爬竜船を担いで歓喜の気持ちを表す。船上にハーリー頭と鐘打を乗せ、鐘を打ち鳴らしながら、爬竜船を担ぎ進む。その光景はまるで「そっちの力はその程度か!?」と相手側を煽っているようで、見ていて面白い。負けた方も闘争心に火を付けられ、次の勝負では絶対に勝ってやるという気持ちになるのだろう。お互いに鼓舞し合いながら、ハーリー競漕は熱気を帯びていよいよ佳境を迎えていく。

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沖縄・奧武島の海神祭3へとつづく

◆祭情報◆
日程 旧暦5/4(2016年は、6/8)
場所 奧武島(沖縄県南城市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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