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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #55 広島・大崎上島 古社八幡神社秋季大祭2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、古来より瀬戸内交通の要所となった大崎上島 古社八幡神社秋季大祭 後編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

広島・大崎上島 古社八幡神社秋季大祭 2

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奴(やっこ)たちによる奴踊りを先頭に御神輿が古社八幡神社を出発し、各地区を回っていく。秋の実りに感謝し、五穀豊穣・家内安全・交通安全・商売繁盛を祈念した祭礼の行列が、自分の地区に来るのを待っていたように人々は御神輿にお参りしていく。派手さはないが、島の素朴さが溢れる様はとても素敵な光景だ。

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祭礼の一行に集まってきた島の子どもたちが、奴に追いかけられ、唐辛子を食べさせられようとしていた。その光景に周りの人々からも笑いがこぼれ、とても微笑ましい空気に包まれた。魔除けの効果がある唐辛子を、家内安全を願って奴たちが配っていく。奴の奇抜な衣装にも、それぞれ意味が込められており、島人の繁栄を願ってのことなんだと、少し分かった気がした。

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各地区を回った御神輿は、最後に古社八幡神社の長くて急な階段を上って宮入を行う。一日中、島内を巡ってきたここもあり、担ぎ手の面々はへとへとだが、最後の気力を振り絞って最後の難関に挑んでいく。皆、きつそうな表情をしているので、写真を撮りながら、こちらも応援したくなる気持ちが溢れ、カメラを握る手にも力がこもる。

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階段を上りきり、見事な宮入を行った後、御神輿の担ぎ手と奴が肩を組みながら、お互いの労をねぎらっていた。世代を越えて、受け継がれていく祭りの魂を垣間見れる瞬間だった。島の祭りを撮影していると、こういう光景に出会えるから、魅力的なんだと再確認して、島を離れた。

◆祭情報◆
日程 毎年9月第3日曜日(2015年は9月20日)
場所 大崎上島(広島県大崎上島町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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