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寄稿コラム

新卒2年目、小笠原無人島ぐらし。#03前編

#03 風呂もトイレも全部海!(前編)

1年の3分の1を小笠原の無人島で生活する無人島系男子が、島の日常・非日常を綴ったコラム。今回は、知られざる無人島での生活についてちょこっとだけご紹介。無人島ぐらしに切り離せない「海水」。なんせここは生活物資の限られた場所。水道代わりに海の水の恩恵を受けまくる、リアル・ロビンソンクルーソーの日常生活とは…?

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無人島からこんにちは、シンペーです。
台風などの影響で延期になっていたケータ仕事がようやく再開されました。
というわけで、今回は皆さんお待ちかね?の「無人島での生活」について。

※前回の続きは連載の最後の方に書かせていただこうと思います。
楽しみにされていた方はごめんなさい。

・・・・

まず、「無人島生活」と聞いてどんな風景をイメージしますか?
武器を持った裸族みたいな連中が、狩りをして火をおこしたり、
いかだを作って釣りをしたり…

残念ながら、僕らの生活はそこまでワイルドではありません。
食材や調理器具、テントやキャンプ道具、発電機、真水などを
船に積んで持っていくため、おそらく皆さんが想像している以上に
普通の生活をしています。
現に僕も今、イスにもたれかかってビール片手にパソコンで記事書いていますしね。

でも、やっぱり無人島だからこその特別なこともあります。
例えば、「水まわりのことはすべて海」であることとか。

まずは洗濯。
もちろん洗濯機なんて便利なものはないので、直接海で洗います。
裸の男達が衣服を海面に叩きつけている様は、あのガンジス川の風景そのもの。
毎日着る服が若干潮臭いのは否めません。

そして、ご飯を食べ終わったあと食器を洗うのも海です。
洗っている最中、食べカスにありつこうといろんな魚が寄ってくるのですが、
肉料理のときにはほぼ間違いなく海ヘビが出没します。
夜の暗い海で、海ヘビと格闘しながらの食器洗いはなかなか難儀ですね。
ちなみに彼ら、カレーが大好きです。

トイレも毎日がオーシャンビュー。
燦々と降り注ぐ朝日を体いっぱいに浴びながら、壮大な海に囲まれて…
っと、お食事中の方もいますよね。失礼しました。

最後は風呂。
泡だらけ素っ裸で桟橋からダイブ!
波に揺られながら空を見上げると、真朱色に燃える夕焼けや、
いまにも降ってきそうな満天の星々。
もう鳥肌ものです。全人類に体験してもらいたいと本気で思いますね。
ただ、夏は最高ですが、冬は修行そのもの。別の意味で鳥肌たちまくりです。

そんな生活を約5日間続けたあと、父島に帰って僕らは温かいシャワーと
ふかふかの布団の素晴らしさを噛み締めるのです。

・・・・

意外と呑気な生活をしているのねと思われそうですが、
無人島に来たばかりの頃は野生モードとでもいいましょうか、
そういうスイッチがONになって、どこかしら気を張っていた感じはありました。
なんせここには病気や怪我をしても、適切な処置を施せる病院もなければ、
清潔な寝床もありませんので。
幸いなことに、父島で生牡蠣を食べたのが原因で、
ケータに来た後ノロウイルスを発症し、
一晩中地獄をみたこと以外は大きな病気や怪我もなく過ごせています。

自然のなかでこうした生活をしていると、体が素直になるというか、
ちょっとした変化に気づきやすくなることを実感しています。

後編に続きます。

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