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離島経済新聞

 

寄稿コラム

新卒2年目、小笠原無人島ぐらし。#02後編

#02 実際どうなの?島ぐらし。(後編)

1年の3分の1を小笠原の無人島で生活する無人島系男子が、島の日常・非日常を綴ったコラム。決めてから1ヶ月、猛スピードで小笠原の父島に流れついた離島ビギナー・晋平。バンドマンだった彼が発見した、意外な「島のいいところ」とは?

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(前編はこちら)

7月の頭に小笠原行きを決め、船出は7月31日という突然の出発。
そして8月の夏真っ盛り、とうとう小笠原・父島に初上陸。

「さあさあ、島人生活の始まりだ!」と多少意気込んでいたのに、なんか建物はたくさんあるわ、地面はきちんと舗装されているわ、若い人も多いわ。
父島って意外と都会!というのが最初の印象でした。
コンビニやファストフード店こそないものの、島の中心部にはスーパー、飲食店、雑貨屋が集中していて、そのへんの田舎よりずっと栄えています。

それでもやっぱり島ならではの不便なことはあります。

例えば食料の買い物。
内地の2、3割高いし、賞味期限は近いし、観光客が多いシーズンは入荷の少ない食材はすぐ売り切れる。自炊系男子としては少し不便なところ。
あと、船が入港中のネットの重さ。
ネット大好きっ子なので、移住当初はyoutubeで動画を観ようものなら発狂寸前でした。
でも、食料もネットも日常生活には何ら支障のないレベルなので、数日で慣れました(早っ)。

それに、島には不便さの何倍も、いいことがあります。

やはり何と言っても、自然が綺麗。
仕事の合間ちょっとしたときに浜を散歩したり、暑けりゃざぶんと海に飛び込んだり、
ビール飲んだり。
寝っ転がって海に沈む夕陽を眺めたり、心地良い波音を聞きながら満天の星空を見上げたり、
ビール飲んだり。
嫌なことは全部どこかに行って、とても優しい気持ちになります。
大袈裟じゃなくて本当ですよ。
住む環境って自分が考えている以上に、無意識に大きな影響を与えているんだなと実感。

いいところをもう一つ。
これといった娯楽施設のない島では、音楽活動やサークル活動、イベントが盛んで、その全てに気軽に参加することができます。
僕自身も、音楽祭にバンドで出たり、サッカーやテニスをやったり、イベントの企画に携わったりしました。
そんな感じで自分のやりたいことをやっているうちに、いつの間にか知り合いの輪が広まり…。
農家や漁師のおっちゃんも、役所の人も、先生や子供たちも、居酒屋の姉ちゃんも、スーパーのレジの兄ちゃんも、犬の散歩しているおばちゃんもだいたい顔は知っている。道ですれ違うとどちらからともなく自然と挨拶を交わす。
そんな状態になっていました。

・・・・

イベントの企画を手伝ったときに感じたのは、
「なんか島って小さな国みたいだな」ってこと。

ここには、人がみんなで協力して楽しく暮らしていくためのものは大概揃っているし、自分がやろうと思ったことを試せる最低限の環境がある。そして、活動をするなかで「人々の緩やかなつながり」と「そのなかにいる自分」を感じることができる。

都会にいたころ、軽視して忘れがちだったことを思い出させてくれた、島ってそんな場所だなと思います。ありきたりですけどね。

さて、ここで一句。

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はいはい、お後がよろしいようで。
次回も「島に住むことについて」思うことを少々。
それでは。

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