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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #40 兵庫・淡路島 洲本のねり子祭り 2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、記紀の国産み神話で最初に創造された島だとされる淡路島 洲本のねり子祭り 後編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

兵庫・淡路島 洲本のねり子祭り 2

 

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先頭を行く御神輿に続き、お参りを終えた「ねり子」たちが若宮神社までの約700mの道のりを歩いていく。一番早く辿り着けば縁起が良いとされていたため、数年前までは、数人の大人たちが「ねり子」を抱いて、若宮神社まで走り、一番鈴が競われていたらしい。時代の流れの中で現在の形式になったが、「ねり子」を担いだり横抱きにしたりして、由良湊神社から若宮神社まで走る様子を一度は見てみたかった……とこの時切に願った。一族のプライドを賭けて、「ねり子」の親族たちが競う様は、さぞ迫力があっただろうと思いを馳せた。

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御神輿や「ねり子」が向かった若宮神社には、御弊をお供えする祭壇が設けられ、見事な鯛が献上されていた。流石、古よりの御食国(みけつくに)・淡路島だ。御神輿が神社に到着すると、巫女による舞が奉納され、神事が執り行われる。本殿内ではなく、青空の下で行われる神事も荘厳な空気感に包まれ、独特の美しさを感じる。御神輿の担ぎ手である厄年の男衆も、神妙な面持ちで神事に参加していた。

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「ねり子」たちも続々と若宮神社に到着し、鈴のお祓いを受けていく。無事に氏子入りを御神前に奉告し、みんなの顔は晴れやかだ。今後の健やかな成育を願い「ねり子祭り」は終わった。

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絆を大切にする風土の文化が生んだ 「ねり子祭り」。着飾った「ねり子」や両親が冬晴れの空の下、お参りする姿はとても微笑ましく、家族の素晴らしさ、一族の絆の強さを再確認させてくれた。前日には、宵宮もあるらしいので、ぜひ次回は宵宮から見てみたいものだ。

 

 

◆祭情報◆
日程 毎年 宵宮2月10日・本宮2月11日
場所 淡路島(兵庫県洲本市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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