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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #37 沖縄・久高島の旧正月・酌とり(シャクトゥイ)2

沖縄・久高島の旧正月・酌とり(シャクトゥイ)2

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一年の祈願を終えると、その喜びを踊ることで表現するカチャーシーが行われる。酌とり(シャクトゥイ)を終えた二人が、殿の外に出ると、それまでのゆったりとした音色が一転。踊らずにはいられない軽快な音が響き、各々無事に新年を迎えられることの喜びを表現していく。踊りにも個性があり、見ていても面白い。みな正月を迎えられたことに、心から感謝をして踊っていることが伝わってきて、見学している僕までもが晴れやかな気分になってくるから不思議だ。

 

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中には、幼子を抱えながら踊る少年もいて、こうやって大切な伝統が受け継がれていくのだと感じた。軽快な三線と太鼓のリズムが外間殿に響くと、あたりは一層旧正月の華やかな雰囲気に包まれていく。「さんぴん茶」を飲みながら、その光景を眺めるおばぁたちの優しい眼差しも素敵だった。島のハレの日に流れる時間がとても心地よかった。

 

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それにしても、酌とり(シャクトゥイ)をしている時のゆったりとした音色から、カチャーシーの軽快で明るい演奏まで行う三線・太鼓の演奏者たちはすごい。演奏者も楽しそうに奏でるから、楽しく、そして優しく心地よい空間が生まれるのだろう。

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喜びの舞・カチャーシーは、年齢順に延々と続いていく。それはこの「神の島」・久高島に、脈々と受け継がれていく島人達の温かい営みのようだった。

 

 

沖縄・久高島の旧正月・酌とり(シャクトゥイ)3」へと続く

 

 

◆祭情報◆
日程 旧暦1/1(2015年は、2/19)
場所 久高島(沖縄県南城市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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