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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #21 三重・菅島のしろんご祭2

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

三重・菅島のしろんご祭2

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海女さんから近くの漁船に渡された雌雄一対の「まねき鮑」は、急いで浜へと運ばれる。浜には、神社へと「まねき鮑」を届ける白い磯着を纏った女性が待っており、鮑の測量を終えた後、急な階段を上り白髭神社へと向かった。この「まねき鮑」を一番に獲った海女さんは、一年間海女頭として崇められ、豊漁が約束されるという。古くから海女の島だった菅島ならではの風習だ。

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浜からの急な階段を無事上り、白髭神社へと届けられた「まねき鮑」は、本殿へと奉納され、大漁と海上安全が祈願された。無事に今年の【しろんご祭】は終わったが、浜に上がってくる海女さんや、浜遊びをする小学生など様々な人で浜は賑わっている。微笑ましく、どこか懐かしさを感じるその光景は、見ていて飽きることがなく、多くのカメラマンが訪れるのも頷ける。

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浜では海女さん達が獲ったサザエのお刺身の現地直売や、新鮮な海の幸の軽食が販売される。都会では中々食べることができない料理は、どれも新鮮で美味しく、大いに盛り上がっている。ちょうど小腹が空いていたので有り難い。中でも、イカの姿焼きは浜で食べるとより一層美味しかった。

伊勢志摩を代表する海女の祭【しろんご祭】だが、数百年に渡って受け継がれてきた菅島の人々の海への感謝を感じる祭だった。伝統的な祭に加え、イベントとしての楽しさも融合させた家族で楽しめる祭、それが【しろんご祭】ではないだろうか。

 

 

◆祭情報◆

日程 毎年7月11日だったが、近年は7月11日に近い土曜日(※2014年は7月12日)

場所 菅島(三重県鳥羽市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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