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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #09 三重・答志島の八幡祭(和具地区)2

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

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墨の奪い合いが終わった午後2時頃から、八幡神社の境内全体を使って祝宴が催される。その祝宴の主役が、シオフリ(5~6歳)・オケモチ・ヤッコなどの少年達だ。塗りを入れ、○八(マルハチ)と書かれた顔で、島の細い路地を八幡神社まで進む姿は、まるで江戸時代の参勤交代のようで、見物に訪れた島のおばあちゃん達も大喜びだ。しかし、境内に入れるのは男衆だけで、女性達は境内の周りで、祝宴を見守る。

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伊勢湾の冷たい風が吹き込む境内の祝宴は、満ち潮になる午後3時半頃まで続き、その頃には、みな寒そうだ。それでも、御酒を飲みながら談笑する姿は和やかで、見ているこちらまで温かい気持ちにしてくれる。満ち潮が近づき、最後は万歳三唱をして、祝宴は終わりを告げた。その後、ヤッコ達は境内を後にするのだが、道中、見物人達を笑わせる事が仕来りとなっており、担当者の腕の見せ所。中々の無茶ブリ具合で、ハードルも高いが、無事に見物人を笑わせ、喝采を浴びながら帰路へとついた。

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八幡祭が終わった和具地区には、魔除けのメザシと○八(マルハチ)の文字が溢れ、不思議な空間となる。祭り日程3日間の初日に八幡祭を迎える和具地区は、残り2日間、地区をあげてのお休みとなる。一年の安全・繁栄を祈った後は、ゆっくり骨休めをしてバリバリ働くぞという男衆の覚悟を感じる祭だった。

 

 

◆祭情報◆

日程 旧暦1月17~19日(和具地区は旧暦1月17日 ※2014年は2月16日)

場所 答志島(三重県鳥羽市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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