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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #08 三重・答志島の八幡祭(和具地区)1

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

三重・答志島の八幡祭(和具地区)1

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寝屋子制度という漁師町独特の風習が残る三重県・答志島。義兄弟の絆感じる漁師の島で行われる男の祭、それが旧暦1月17日~19日の3日間に渡って行われる八幡祭だ。

 

初日は和具地区、残り2日間は答志地区の八幡神社などで行われるのだが、地区によって祭の雰囲気も少し異なる。まずは、和具地区の八幡祭を撮影しようと思い、鳥羽・佐田浜桟橋から答志島へと渡った。

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和具漁港は大漁旗が翻り、八幡神社前では、島の男衆が的の作成に勤しんでいる。竹で大まかに編んだ1畳ほどの木組みの上に美濃紙を貼り付け「○八(マルハチ)」と書く。その上に、薪の炭と布海苔を混ぜ合わせた墨を、かまぼこ状に載せれば的の完成だ。実はこの八幡祭、女性は参加できない男の祭である(忌中の人も参加できない)。なので、通常女性が行う奉納食も男衆が準備する。

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準備や禊が終わり、的を担いだ「お的衆」と呼ばれる男衆が気勢を上げながら、弓が射られるのを今か今かと待ち構える。頃合いを見計らって、弓が射られると同時に、待ち構えていた町民が墨を奪い合う。激しい奪い合いの撮影は中々大変だが、とても魅力的だ。

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その後、浜で潮をなめて清め、御神酒を頂いて、家路を急ぐ。弓が射られてからの流れは早く、皆われ先に「○八」を書きたいようだ。護符に代わる墨で、各戸の戸板や神棚・船に「○八」と書くことによって、今年の家内安全・海上航海安全・大漁を祈願し、男の祭は祝宴へと流れていく……。

(つづく)

 

◆祭情報◆

日程 旧暦1月17~19日(和具地区は旧暦1月17日 ※2014年は2月16日)

場所 答志島(三重県鳥羽市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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