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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #93 愛知・篠島 島中の電気が消える正月祭礼「大名行列」4

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、愛知県は知多半島の離島・篠島(しのじま|南知多町)の正月祭礼「大名行列」をお届けします。
大名行列3はこちらから)

オジンジキサマが前浜(ないば)に姿を現すと、大名行列の男たちは頭を下げ、膝をついてお迎えをする。オジンジキサマは「庁屋の人」の一人が花笠のように頭上に乗せ、両端にお傍役と呼ばれる人がついて、支えられながらゆっくりと進んでいく。

行事の途中、オジンジキサマが舞を舞われるのだが、オジンジキサマの紙垂(しで)が空中で円を描くように見え、その姿は神々しさに溢れていた。

舞を終えたオジンジキサマは御棚木様(オタナギサマ)のところに進み、お腰掛けの上に安置される。そして、宮司が祝詞を読み上げる神事が執り行われた。

その後、氏子総代が「コリヨー」と声をかけると、厄年の男たちがふんどし姿となり、御棚木様(オタナギサマ)に飛び掛かり、倒れた御棚木様(オタナギサマ)を三度引き回し、海に流す。

島では、この行為によって厄が離れていくと考えられており、厄年の男は必ず御棚木様(オタナギサマ)に触れないといけないとされている。

ふんどし姿の男たちが御棚木様(オタナギサマ)と共に、冷たい海に豪快に入る姿は、男らしくとても迫力があり、撮影しているこちらもテンションがあがる。

そしてオジンジキサマは、本来の御住まいである八王子社に戻られ、篠島の正月の風物詩・大名行列は終わった。新年の清々しさと共に、島の人達に大切に引き継がれる神事に背筋が伸びる思いだった。

◆祭情報◆
日程 毎年1月3日・4日
場所 篠島(愛知県南知多町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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