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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #91 愛知・篠島 島中の電気が消える正月祭礼「大名行列」2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、愛知県は知多半島の離島・篠島(しのじま|南知多町)の正月祭礼「大名行列」をお届けします。
大名行列1はこちらから)

10数年ぶりに体験した島の電気が消える時間の余韻に浸りながら眠りにつき、翌朝早めに目覚めると、雲ひとつない晴天が広がり、朝焼けが浜辺を美しい色に染め上げていた。島に伝わる神事を神様も祝福してくれているようで、晴れ晴れとした気分になる。

大名行列が行われる場所は、夏は海水浴場として賑わう前浜(ないば)という場所なので、早朝の清々しい気分のなか、散策してみることに。するとお正月だからか、注連縄で作られた飾りが浜辺に供えられており、より一層神々しい気分にさせてくれた。

しばらく浜辺を歩いていると、早朝厄年の男たちによって神様不在の八王子社で準備された「御棚木様(オタナギサマ)」が前浜に運ばれ、祀られた。

「御棚木様」とは、高さ4メートルあまりのモチノキを3本並べ、グミ1本、ヒサカキ2本をその中に紛れ込ませたもの。祭事の後半で、重要な役を担う「御棚木様」の近くにはお神酒が置かれ、祭りのはじまりを今か今かと待ちわびているようだった。

昼が近づくと、徐々に人が前浜(ないば)に集まりはじめる。様々な衣装やメイクは、見ていて飽きない。なかでも島の高校生たちの衣装は、カラフルな布をねじり編んだ迫力ある腰帯に、たくさんの鈴をつけ、シャンシャンいう賑やかな音とともに集まってくる。そして人々が集まると、祭りもはじまった。

●愛知県篠島・大名行列3へと続く

◆祭情報◆
日程 毎年1月3日・4日
場所 篠島(愛知県南知多町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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