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【島Column】百島百祭 #88 愛知・篠島 島中の電気が消える正月祭礼「大名行列」

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、愛媛県は知多半島の離島・篠島(しのじま|南知多町)の正月祭礼「大名行列」をお届けします。

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愛知県は知多半島の先端・師崎港から船で10分程の南東海上、三河湾国定公園の中心に位置する観光の島・篠島。

周囲には多くの無人島が点在し、古くから黒松と女竹の美しさが有名なことから「東海の松島」と呼ばれている。そんな篠島で、正月に島中の電気が消える奇祭が行われるということで、2017年の年初めに車を走らせ、知多半島の先端にある師崎へ向かった。

実は、野宿で日本各地の島々を旅していた10年以上前の正月にも篠島に滞在していたことがあり、偶然、島中の電気が消える時間に立ち会った。

その時は船の待合室にいたのだが、船会社の人や島の人からも「決して待合室から出ないように」と釘をさされ、その時を迎えた。室内の電気はもちろん、自動販売機や街灯までも消えたことに驚き、暗闇の中、神様が島内を移動するという、厳かで貴重な体験をさせてもらうこととなった。

それから10年以上の月日が流れ、師崎港より船に乗り再び篠島へと入った。

この島中の電気が消える理由は、八王子社に祀られている男性神「オジンジキサマ」 が、神明社に祀られている女性神の所へ「オワタリ」しているからという。島には入った私はまず、八王子社と神明社にお参りをし、島内での無事を祈願した。

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今回は宿をとっていたのだが、宿の方からも「『オワタリ』の時は、部屋にいてください」と念を押されていたので、少し早めに宿に戻り、電気が消える前に必要な所用を済ませ、「オワタリ」の時間を待った。

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そしてそろそろ夜の帳が下りる18時頃になると、島中の電気が消え、島を照らすのは星の明かりだけとなった。

●愛知県篠島・大名行列2へと続く

◆祭情報◆ 日程 毎年1月3日・4日 場所 篠島(愛知県南知多町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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