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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #86 鹿児島・奄美大島 油井の豊年踊り1

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、鹿児島の離島・奄美大島(奄美大島|奄美市)の油井集落・豊年踊りの模様をお届けします。

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鹿児島から南に約380km離れた奄美大島。沖縄県とともに琉球文化圏を構成し、九州以北や中国大陸、東南アジアの影響も色濃く残る。さらに、壇ノ浦の戦いで敗れ、逃げ落ちた平家の落人によってもたらされたとされる、本土の文化と相まって、独特の文化を感じることができる島だ。

そんな奄美大島南部の町・瀬戸内町(せとうちちょう)油井(ゆい)集落にて、旧暦の8月15日に豊年踊りが行われると聞いて、大阪伊丹空港より奄美空港へと飛んだ。

豊年踊りが行われる前日に島に入り、瀬戸内町の中心地・古仁屋から西へ車を走らせ約15分、油井岳の麓にある油井集落へと到着した。集落では明日に迫った豊年踊りの準備が進められており、祭り前夜の独特な空気が漂っていた。

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「油井の豊年踊り」は、多少の雨風が吹いても旧暦8月15日に行うことで有名なのだが、祭り当日はユイッチュ(油井集落出身者)の想いが通じたのか見事な晴天となった。

踊りや奉納相撲が行われる土俵には、天下泰平の軍配が鎮座し、祭りの始まりを待っていた。14時頃、「ヨイヤサ、ヨイヤサ」の掛け声とともに綱引きが始まった。

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綱引きと言っても僕の知っている、力いっぱい引き合う綱引きではなかった。西へ東へと綱が行ったり来たりするリズミカルな綱引きで、紙面を被った者が綱を切る真似をしたり、応援したりと陽気な雰囲気だ。

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そんな中、突然「シシ」が登場し、綱を切って逃げていった。その後、切れた綱を再び結ぶと、また「シシ」がやってきて綱を切る。それを繰り返し、3回目の綱が切られると、場内から歓声と拍手が上がった。

 

奄美大島・油井の豊年踊り2へと続く

◆祭情報◆
日程 毎年旧暦8月15日(2017年は10月4日)
場所 奄美大島(鹿児島県瀬戸内町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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